リストのハーフ通過予定は1時間25分で入ればいいとなっているけど、23分台の通過。
そりゃそうだよ。自業自得です。
もちろんフルマラソンでこんなに速いタイムでハーフを通過したのは初めてです。
今年の洞爺湖だって24分台。ハーフのレースだって、ベストの豊平川が21分台、JAL千歳が23分ちょうど。
脚が重くなるのは当然ですよね。しかし、きちまったもんは仕方無い。
既に未知の領域。行けるとこまで行くしかないよね。林牧場さんを左折して折り返し地点へ向かう。
試走の時に5kmも多く走り確認出来なかった折り返し地点は、予想以上に近くにあったのです。
これは嬉しい誤算でした。
コースマップで大体は把握していたし、かといって走る距離が変わるわけではないけれど、これからが厳しくなる状況で、ゴールから離れていく状況が続くのと、ゴールへ戻っていく状況になるのとでは精神的な余裕は全く違います。
折り返したあとは八雲さん、まぐちゃちゃさんとすれ違いました。
同じコースをがんばっているランナーさんの顔を見られるだけでも
「あぁ苦しいのは自分だけではないんだ」と。
しかし、集団はどんどんとばらけ、KENも徐々においていかれます。
再び国道に出ていく23km付近では、並走のランナーさんはいなくなり、一人旅状態。
前方を見るとやはり一人二人と脱落していきます。
それでもその脱落してきたランナーさんを、一人でも二人でも拾ってやる気持ちで必死に背中を追うKEN。
足底筋膜炎の右足裏は、痛みまではないものの、明らかに違和感が漂い、スタート時の軽さを失い、すでにアーチがつぶれているかのような感覚です。
【25km通過タイム】 1時間38分29秒 (3分56秒/km) 5kmラップ(3分55秒/km)
感覚的には相当落ちているだろうと思われた25km地点でのラップには自分でも驚きました。
ここまでのセカンドベストラップです。
ということは前がペースをあげたということになります。
ん~すごい。
力のあるランナーはネガティブラップとはいかないまでも25kmあたりでは落ちないのです。
KENはいつも17km以降から脚の重さとの闘いが始まります。
27kmあたりで落ちてきたランナーさんを一人拾います。
ひたすら前だけを見て走ります。脚はきついですが、試走の時と違い、復路の下りを感じながら走れています。
そして折り返しの時に感じた残り距離への不安がないことがなによりも大きい。
呼吸はつらくはないものの明らかに乱れが生じています。
しかし、さらに落ちてくるであろう前方のランナーを追う気力に満ちています。
28km地点の中西別市街を抜け再び広大な酪農地帯をひたすら走る。
1㎞毎の看板がやや長く感じてきました。
30kmを通過。
【30k通過タイム】 1時間58分22秒 (3分56秒/km) 5kmラップ(3分58秒/km)
これは今年7月の釧路湿原マラソンのゴールタイムを3分上回るタイムです。自分でも驚きです。
しかし5kmのラップタイムに明らかなペースダウンが出ました。
やはりマラソンは30km過ぎからです。
余裕があって臨んでいるわけではないので当然です。
ここからが自分との勝負。
2時間50分に対して設定したぎりぎりのタイムを2分以上上回っています。
かといってこの2分が余裕のアドバンテージであるわけはなく、下手をすると、これまでのオーバーペースのつけが、倍返しとなるのがマラソンの怖さ。
残りの12kmで、エネルギー切れや、脚が攣るアクシデントが起きれば、2分なんて数字は一瞬で吹き飛びます。
洞爺湖マラソンではハーフで余裕はありませんでしたが、サブスリ-への貯金は十分ありました。それでもあっという間に使い果たし、2分近く借金を抱えてのゴールとなった結果を忘れていません。
この2分を常に精神的余裕として残していかなければいけません。
これを考えながら走っているうちにふと時計をみて思い出しました。
新調したSOMA300にはピッチを確認する機能がついています。たしかストライド115cmに対して180回/分という設定したことを思いだしました。
これは約4分38秒/kmです。
もちろんこのペースまで落ちていればまずいわけですが、重くなった脚が動いているのかを確認するにはいいと思い試してみました。
約30秒間鳴ります。
音と自分のピッチを比べると、まだ明らかに自分のピッチの方が数段速い。
「まだまだ動いている」と確信しました。
写真は一人旅状態となったKEN。
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