9月19日金曜日、12時。ロッカー室でスーツから半袖Tシャツ、ジーパン、アディダスのシューズに着替える。人の着替えを横から見ている同僚。会社が忙しい中、遅くとった夏休み。かなり気が引けるがこればっかりはしょうがない。
「おっとこんなところに財布が!」などと冷やかされ、手荷物のデイパックを抱えて札幌駅へ急ぐ。すでにnikoが新千歳空港までの切符は買ってくれたあった。
シアトルから帰国以来の海外。約1年半ぶりだ。既に今までのパスポートは期限が切れて今回新たに取得してまっさらだ。この先10年どこの国のスタンプが押されることになるのだろう。
札幌発12:25分の快速エアポートは新札幌、北広島と順調に空港向かっていった。今日は室蘭の友人姉妹もこの連休を使って韓国へいく。たまたま出発時間が近いので、先に行ってるnikoは彼女達と出国パーティーなんぞをやっている。私も時間どおりに会社を出られたので、チェックインを早々に済ませてから保安検査を通って、出国審査をうけてから合流しようと考えていた。列車のなかでチェックインをしているというメールを受け取った。
新千歳空港に到着。急ぎ足で国際線出発ロビーに向かう。今回の旅に使うのはチャイナエアライン。原油高騰の昨今、ツアーから色々と調べたが(調べたのはnikoだけど)今回の旅も個人手配とし、燃油サーチャージの安いチャイナを選んだのだった。
カウンターにはnikoがいた。先に二人分のチェックインをお願いしたが、やはり本人がいないとだめらしい。そして事件は起こった。
オーストラリアはパスポートの他に観光ビザが必要だ。そしてこれはインターネットで簡単にできるようになっている。基本的にはビザの登録だけすればそのデータが必要な機関すべてに反映され、パスポート一つで出入国が可能なようになっている。もちろん提示も求められる時もあるから、自分でアウトプットすればペーパーとして持ち歩ける。
そのビザに問題が発生したのだ。私とnikoの分は私が登録した。その時nikoの分を旧姓で手配してしまっていたのだ。
迂闊だった。パスポートは結婚しても旧姓のままでもかまわなかったはずだが、変更していた。それは知っていたし、登録する時も意識はしていたはずだ。わかっていて旧姓で(パスポート表記のままで)登録したのだ。しかし、当然変更しているから各機関の情報は変更後の名前である。そう、いきなりチェックイン作業でひっかかったのだ。
パスポートの内容に偽りがあるわけではないから、旧姓のビザでもつじつまが合う。JALカウンターの女性がシドニーの日本大使館に掛け合ってくれた。たまたま担当者がいたのだが、外出中で40分くらいまってくれという。
40分はあっという間だった。nikoは一人でも行けというが、それでは走る意味がない。大使館側では現地で説明すれば大丈夫だろうという回答だった。しかし、直接現地入国審査機関に確認した情報ではない。もし担当官がNoの判断をすれば入国できないということだった。そんな賭けはできない。私はすぐ日本のビザ登録機関に電話をし事情を説明した。その結果・・・・
あっさり再登録できるではないか。手数料は再度かかるが、問題ない。ということだった。
韓国へ行く姉妹は、私たちの結果を知る前に出発してしまった。メールを出したが間に合っただろうか。
こうして波乱に満ちたシドニーへの旅が始まった。
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