洞爺湖合宿～練習編

総勢約50人が参加した洞爺湖合宿。今年のＡＲＣは参加人数が急に増えて、これまでの練習も、皆さんかなり真面目に参加していた。しかし、宿泊付きの練習会に、こんなに大勢参加するなんて・・・

その50人のほとんどがオレンジ入りの帽子やＴシャツを着て温泉街をスタートした。コースはもちろん一般道である。これだけ集まって走ると、その光景は壮観だ。知らない人が見たら、ちょっとしたイベントに見えるだろう。なかなか気持ちのいいものだ。
　コースは洞爺湖マラソンと同じで反時計回り。路肩には洞爺湖マラソンのために書かれた1ｋｍ表示が残っていて、ペースも掴みやすい。今回はレースじゃないから、ウエストポーチにカメラと小銭を入れてスタートした。スタートして５ｋｍくらいでカメラを取り出し、数枚撮った。誰かに「余裕あるねぇ」と冷やかされたが、そのとおり、この地点ではまだ余裕があった。

5kmを過ぎて昭和新山方面へ行く分岐を左折する頃、右足膝横に痛みを覚え始めた。
止まってストレッチ。これから15ｋｍくらいまではアップダウンを繰り返す。とにかく10ｋｍ折り返し地点までいこうと決めた。先頭を走るグループのペースが若干早い。といってもすぐに差が広がる気配は感じない。まぁストレッチをして止まった分の距離だけだ。マイペース、マイペース。

　そして10ｋｍ折り返し地点。給水車からアミノをもらう。さぁどうしよ。先頭はささっと走り出す。すぐに決断しないと一人旅に。まぁだめなら回収されればいいやっ
　先頭グループをよく見ると、10ｋｍでやめる言っていたＨ氏がいるではないか
　足が張ってるんじゃないのかテーピングだってしてるし・・・唖然
　おまけに、同じ部屋の人たちは3人も前にいる。北海道マラソンを走った者として、ここでやめたら部屋に帰ってなにを言われるかわかったものではない。

　水の駅到着。温泉街から約3分の2。15ｋｍ過ぎから給水車が来なくなった。恐らく、折り返し組をサポートしてるのだろうと。でもこっちも相当な人数だ。気温が高くないからまだいいが、いっぱいいっぱいで走ってる人はかわいそうである。この水の駅で、遅れてる人を待ち、給水車を待った。しかし、来ない。給水を信じて、ほとんどの人がお金を持ってきていない、もしくは自分の分しかない状況なのだろう。私もそうだ。
　ここは我慢だ。1本買ってもみんなで分けるには不十分。それより給水車を信じて前に進んだほうがいい。残りは12ｋｍ。
　また、先頭グループにおいていかれる。それでも差は一定で、前方50m程の位置を保ったままついていった。苦しくはないが脚はすでに棒だ。相変わらず給水車はこない。おまけに雨が降り出した。そして残り7km位のところで、先頭グループから唯一の女性であるHさんが少しずつ遅れはじめたのだ。彼女は今度のシドニーマラソンに参加することになっている。きっと、この練習をプレマラソンとして頑張っているのだろう。折角ここまできたのだから、歩いてはもったいない。追いつくべくペースを上げた。
「もうちょっと。最後まで頑張ろう」と声を掛ける。
　ここまで来ると後は気持ちだけだ。気持ちが切れなければ、体の疲労には耐えられる距離である。幸いまだ呼吸が一杯ではないようだ。並走する。
　残り4km。道路の右側にどこかの会社の倉庫らしき建物が現れた。Hさんが、その横に自動販売機をみつけたのだ。先頭は30mくらい前を走っている。Hさんが一目散に自販機に駆け寄る。お金を入れた。フッと前を見ると、白いバンが
　給水車がきてくれたのである。お金を入れて、まさに押しボタンを押そうとしたHさんに言った。「買わなくいいっ」と。
　500mlのボトルを一気に飲み干した。これで最後までいける。
　
　ホテル前。S先生をはじめ、スタッフが玄関前で待っていてくれた。脚はボロボロだが、走ってよかった。
　温泉に入って、宴会　2次会
良い練習会となりました。

もちろん翌朝は二日酔いになったのは言うまでもない。