今日は、PALの勉強会。
テーマは
―判断・意思決定科学から見る「医療相談」~医療コミュニケーションの認知科学―
でした。
人の判断や意思決定に関わる認知バイアスには何があるか、という話からその対処法について講義をしていただきました。
なかなか勉強する機会のない内容で、また、そういうことを勉強されているから、さすがに話術にも優れていて、とても楽しい時間を過ごす事ができました。
例えば、サンク・コスト(埋没原価)という話しがありました。
サンク・コストとは、計画の変更などにより回収不能となった費用の事。
合理的な判断をする為には、
現状での判断材料となる過去データ以外はいったん忘れ、今の決定にフォーカスする事が大事、ということ。
つまり、これまでに投入したお金、かけられた時間、心理的なストレス…などは、合理的な意思決定においては一切忘れ、「別の次元でケアする課題」と割り切る事が必要だ、というのです。
たくさん挙げてくれた例題の一つにこんなのがありました。
人から勧められて、購入した立派な本があったとします。
しかし、いざ購入して目次を読んでみると、全て既に知っている内容のことばかりでした。
合理的な考え方をするのであれば、その本は読まずに捨ててしまうべきなんです。
本を購入した費用は回収不能な費用。
ここで、もったいないと思って読むことは無駄なお金を更に使うだけ。
極端な例文かもしれません。
分りやすくそのように説明してくれたのです。
なぜなら、今ふと思うと、
読んでなくて領収書があるなら、返品が可能では?
少なくともブックオフには売れるだろう…とか。。。
医療の話しで例えてみると、
再発を繰り返すがん患者に対して、抗がん剤治療を続ける、という判断をする際に、
「これまでこんなにつらい治療を頑張ってきたんだから…」とか、「これだけお金を使ってきたんだから…」とか、「せっかくここまでやったんだから…」というのを判断材料にしてはいけない、ということ。
話を聞いていて、100%の納得はできないところもありましたが、
今までの自分における物事の見方、考え方ではあまりない切り口であったので、
とても興味深く、勉強になりました。
難しい問題と思われることでも、
話の内容、事柄を整理して、分析する事により、
案外、単純な話しだったりする。
振り回されずに、冷静に物事を見つめる大事さを学んだ気がしました。
先生もおっしゃっていましたが、
人はバイアスなしには医療相談を受けることは出来ない。
出来ないことを前提に、どのようにしてそれを予防していくかが大切なんだと思いました。
詳しい講義の内容はPALのHPでそのうち紹介されると思いますので、
ご参考になさってください。
テーマは
―判断・意思決定科学から見る「医療相談」~医療コミュニケーションの認知科学―
でした。
人の判断や意思決定に関わる認知バイアスには何があるか、という話からその対処法について講義をしていただきました。
なかなか勉強する機会のない内容で、また、そういうことを勉強されているから、さすがに話術にも優れていて、とても楽しい時間を過ごす事ができました。
例えば、サンク・コスト(埋没原価)という話しがありました。
サンク・コストとは、計画の変更などにより回収不能となった費用の事。
合理的な判断をする為には、
現状での判断材料となる過去データ以外はいったん忘れ、今の決定にフォーカスする事が大事、ということ。
つまり、これまでに投入したお金、かけられた時間、心理的なストレス…などは、合理的な意思決定においては一切忘れ、「別の次元でケアする課題」と割り切る事が必要だ、というのです。
たくさん挙げてくれた例題の一つにこんなのがありました。
人から勧められて、購入した立派な本があったとします。
しかし、いざ購入して目次を読んでみると、全て既に知っている内容のことばかりでした。
合理的な考え方をするのであれば、その本は読まずに捨ててしまうべきなんです。
本を購入した費用は回収不能な費用。
ここで、もったいないと思って読むことは無駄なお金を更に使うだけ。
極端な例文かもしれません。
分りやすくそのように説明してくれたのです。
なぜなら、今ふと思うと、
読んでなくて領収書があるなら、返品が可能では?
少なくともブックオフには売れるだろう…とか。。。
医療の話しで例えてみると、
再発を繰り返すがん患者に対して、抗がん剤治療を続ける、という判断をする際に、
「これまでこんなにつらい治療を頑張ってきたんだから…」とか、「これだけお金を使ってきたんだから…」とか、「せっかくここまでやったんだから…」というのを判断材料にしてはいけない、ということ。
話を聞いていて、100%の納得はできないところもありましたが、
今までの自分における物事の見方、考え方ではあまりない切り口であったので、
とても興味深く、勉強になりました。
難しい問題と思われることでも、
話の内容、事柄を整理して、分析する事により、
案外、単純な話しだったりする。
振り回されずに、冷静に物事を見つめる大事さを学んだ気がしました。
先生もおっしゃっていましたが、
人はバイアスなしには医療相談を受けることは出来ない。
出来ないことを前提に、どのようにしてそれを予防していくかが大切なんだと思いました。
詳しい講義の内容はPALのHPでそのうち紹介されると思いますので、
ご参考になさってください。
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