さゆりのひとり言-多発性骨髄腫と共に-

多発性骨髄腫歴20年/'08年4月臍帯血移植/「病気は個性」時にコケながらも前向きに/はまっこ代表/看護師/NPO所属

電車

2009年09月17日 22時20分12秒 | MM闘病記
今日、帰りが遅くなって、電車が混んでた。
少し遅い時間になると、優先席でもほとんど座れない。
仕方ない。
とにかく吊革ではなく手すりにつかまらないと立っていられないのだから、
と、優先席前の手すりめがけて、

「すみません・・・摑まらせて下さい」

すると目の前の男性がすっと立ち上がり席を譲ってくれた。

感謝。
気持ちよく譲っていただけると、とっても気持ち良くなる。
譲って頂いた方にも、この気持ちを感じてほしくて、
私はなるべく相手にちゃんと伝わるようにお礼の言葉を伝えるようにしている。

「すみません。ありがとうございます」

杖をついていなければ、私とあなたがこうして心を交わし合うことはなかった。

温かい気持ちになったり、感謝したりされたりすることはなかった。

こんな時はふと思う。

病気に感謝。

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