さゆりのひとり言-多発性骨髄腫と共に-

多発性骨髄腫歴20年/'08年4月臍帯血移植/「病気は個性」時にコケながらも前向きに/はまっこ代表/看護師/NPO所属

私はアーティスト

2006年07月16日 00時39分05秒 | 日記
医療者はアーティスト。
それなのに、今の医療の現場ではそのアーティスティックな存在価値を認めず、
否定されている。

今日、ある医師が話してくれたこの言葉は私に光を与えてくれた。

昨年3月に仕事復帰する際に、看護部長から言われた言葉。
「4月からは人員1として働けるように自分の中で調整してもらいたい」
つまり、人員1としての労働力を提供できなければ退職することを検討してほしいということを言いたかったのだと思う。

私は、それにこだわった。
人員1としての労働力を提供できているか。
他のスタッフの負担になっていないか。

そして、人の価値観に左右されていた。
私はある同僚が求めるように機敏に動くことが出来ない。
「やる気がない」と同僚から評価されることを正面から受け止めて自信をなくした。
とにかく、他のスタッフと同じように、同じ量の仕事をこなすことに必死で、
それ以上の余力を残すことが出来なかった。
労働力を提供するために。

私は、自分が専門職業人として大切にしたいものを軽視していることにも気付かずに、ひたすら普通に働けることに必死だった。

今の私に出来ること。
今の私だから出来ること。
そんなことを大切にしたかったのに。

私はアーティストである。
その言葉が、どれだけ私を自由にし、どれだけ明るい光となったことか。
私はもっと、
これまで看護師として得てきた知識や経験、
患者としての立場からも見てきたこと、感じたこと、
そして今も患者でもあること、
今の私にしか出来ない役割を果たすために、看護の仕事をしていたい。
私にしか出来ないことを、真っ白なキャンバスに描いていきたい。




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3 コメント

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Unknown (おやじ)
2006-07-16 18:57:24
いやいや娘が学生だからですよ。私は今流行のただのちょい悪?かなり悪おやじです。
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モデルに加えてください (mujina)
2006-07-16 18:59:52
入院してベッドから見る看護師さんの一生懸命働く姿に、いつも感謝しています。

看護師であり患者でもある、とても複雑な場合もあろうかと思いますが、他の患者にとってはとても心強いと思います。今までの知識や経験を思いっきり真っ白なキャンバスに描いてください、患者としてその絵のモデルの一人に加えてください。

(名前を省略しました。)
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Unknown (さゆり)
2006-07-17 15:43:53
>おやじさん

ちょい悪オヤジ、いいですねえ。

ところで、銀座を歩いているオヤジは、

銀座を歩いている、というだけで、ちょい悪に見える。

不思議ですよね~。



>mujinaさん

ありがたいお言葉です。

そして、もうmujinaさんはモデルです。

私に出来ることは、いち看護師として、そしていち患者として、力の限りつくしたい。

そして、仲間として共に歩んでいきたいものですね。
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