薄れる記憶と蘇る記憶の差は何だろう?
父の脳内情報伝達のonとoffが混線
父と暮して一週間
今の記憶が消え、昔の記憶が蘇る
混沌とする記憶の中で不安になる…というか疑心暗鬼になっている…
そして思うように動かない自分の手足
ままならぬ尿意と便意
でも、自尊心だけは健在
間違う事が嫌いで、理路整然と理屈を捏ねていた父
感受性は鋭く機転も健在だけど、理解力が衰えてきている。のでわからなくなる。
混乱。困惑。混沌。認知症の初歩段階?
理性がある分
苦しかろう…
辛かろう…
情けない気持ちが、口から出ると
嫌味のオンパレード😓
婿へのライバル心
自分より若い者への嫉妬と羨望が嫌味に変換される
母は、今まで嫌味と後始末のWパンチを受けていたのだろう。
加えて今後の不安と益々進む夫の情けない姿を受け止めなければならない自分自身の情けなさ
そして居候の身の遠慮と気遣い…
様々な感情に翻弄される父と母を見ていて
ああ…これが母の暴言の元だったのかと気づく
母は愛情深い人。でも深すぎて表現が屈折する。とても損な性格だと思う。
一緒に暮らし始めて、いろいろな事が見えてくる
昨日、リフォームが完成した実家の最終確認に行った。
父も同伴
お気に入りの居間。雰囲気を変えないように気を配ったけれど、クロスと床材が変わり、家具が無い事もあって無言の父。
4ヶ月ぶりに家に帰った気分はどう?と尋ねたら
「わからん。」ではなく「他所の家に来たみたいや」とポツリ。そして「あと何年ここで居れるんかの?」と寂しげだった。
そして「ようけ銭かけて…無駄銭にならなんだらええけどの…」と一言
杖と手摺りで一人で歩けるまでに回復したのは喜ばしい事だけど、それ故父はリフォームの必要性を感じていないようす。
リフォーム前は、床が軋み沈み込む場所を避けて歩いていた。歩行器無しでは生活できないと病院側から言われたら、父の為に修繕は必要だったのだけれど…
模様替えを予定していたけれど、一先ず元の位置に戻して父に家を実感してもらう事にしました。ゆっくり時間をかけて馴染んでもらおうと思います
父のお気に入りの居間
断熱効果か声が響く😲
ホールみたい。。。
狭いと言って入ってくれなかったうちのお風呂…実家のリフォーム後の風呂なら入るかな?手摺り付けられるだけつけたし、段差も無くしたし…入りやすくなったと思うのだけれど…
トイレは早速御用達😅
広くなったとこちらは一応納得したようです
トイレは早速御用達😅
広くなったとこちらは一応納得したようです
風呂もトイレも、父の為というよりは、介護者の為に良くなった気がする。
古くて狭い我が家での暮らしがあるから、実家のこのスペースがありがたいと気付く
介護される側、介護する側、お互いの自尊心を守る為にもスペースや距離感は大事だとつくづく思う
リフォームを父に受け入れてもらうにはもうしばらくかかりそうですが、いずれしなければならない工事であれば、良いタイミングだったと思います。金銭的にはあまり良いタイミングではなかったのですが…😓
ま、住む者の自尊心が守られ、快適であれば他のことには目を瞑ろうと思います
後は、きれいになった家が汚れる事に母がどこまで堪えられるか…
受け入れ、諦め、手放す…これが人生最後の課題のように感じています