道端で黄色い花を咲かせている「コヘンルーダ」を見つけた。
昔、オバァの家の庭に植えられていた。
沖縄の方言で「イシャナカシグサ」という。
沖縄最強の薬草といわれている。
この草があれば、どんな病気も治るという。
すなわち、この薬草があれば医者にいく必要がない。
医者は商売あがったりとなるので
「医者が泣く」「医者泣かし草」これが名前の由来。
他にも「イシャイラズ」(医者要らず)と呼ばれている
「アロエ」「ヨモギ」「シソの葉」などがあるが「イシャイラズ」と
呼ばれているのはコヘンルーダただ一種。
泡盛などに漬け、薬用酒としたり、肩こりや腰痛などの湿布に使われたり、
防虫効果もあるので虫除けにも使われていたそうだ。
成分的には世界一の薬草といわれ、8種類のアルカノイドが含まれている。
8種類もの特殊成分がある植物は滅多にないそうだ。
効能は、風邪、神経痛、リウマチ、解毒などなど…
砂漠の遊牧民ベドウィンは常にこの薬草を持ち歩き毒ヘビに
噛まれたときの薬としたりいろいろな病気に対処している
という本を読んだことがある。
オバァがイシャナカシグサを漬けるのを見ていたことがある。
特有の甘い柑橘系の匂いがする。
この匂いは好きという人と嫌いという二つに分かれる。