数年に1回、畳の張り替えを業者さんにお願いしている。
畳で育ってきているので張り替えたばかりの藺草(イグサ)の香りは
心が落ち着くように感じる。
この藺草の匂いを嫌う人も多いという。
沖縄の畳と本土の畳は規格が異なるようだ。
そもそも沖縄の畳は本土の畳とちがって「琉球畳」と呼ばれる別ものであった。
琉球とは沖縄のこと、琉球畳は沖縄独自の畳である。
大きさは本土の畳の半分のサイズで「半畳」とも呼ばれている。
そして原料はカヤツリグサ科「七鳥い(しちとうい)」と呼ばれるもの。
沖縄で古くから栽培されていて沖縄の中でも産地によって違いがあるそうだ。
そしてもう一つの違いは畳縁がない。
本土の畳はツルツルした質感であるが琉球畳はザラザラとした手触りをしている。
最初はザラザラとした手触りから数年かけて柔らかく変化してくる。
その変化を楽しめることも琉球畳の人気の秘密だそうだ。
近年、畳縁のない半畳サイズの琉球畳がオシャレに進化して人気を集めている。
チョットした和室や赤ちゃんのいる子供部屋などにもよく使われている。
置き畳なら設置するスペースに合わせて広さを調整できて、持ち運びも簡単。
使わないときは収納しておくこともできる。
こんな風に使われるようになるとは琉球の時代を生きた人たちは
思いもしなかっただろう。本土からの注文も多いそうだ。