沖縄料理に欠かせない食材を代表するのが豚肉。
沖縄料理は「豚に始まり豚に終わる。」といわれるほどで、耳の先から尻尾まで
余すことなく使うといわれている。
養豚をしていた島の友人がいた。沖縄での豚肉の自給率は40%前後でスーパーで
売られている豚肉はそのほとんどがニュージーランド、デンマーク、
アメリカからの輸入品となっている。市場があった時代は地元の豚肉だった。
昔と違って採算が取れなくなって養豚をやめたそうだ。
養豚が儲かっている頃は鼻息荒く
「豚は1頭が10匹も子供を産むからよー」と自慢していたが外国産の安さには
太刀打ちできず餌の確保に走り回っていた。
豚は10匹あたり子を産む。
産まれたときの体重は1・2キロ〜1・4キロほどで、しばらくはゆっくり成長する。
生後4〜5ヶ月頃には筋肉が大きくなり、6ヶ月で体重が100キロを超えて出荷される。
この半年間の世話と餌代が豚の値段になる。
外国産の豚は4ヶ月で出荷されるそうだ。
「値段では外国産の豚には勝てない。」
と寂しそうに言っていたのを思い出す。
ランチや家でも豚肉をよく使うができる限り県産品の豚を使うようにしている。
サトウキビをエサに育てた「キビまる豚」や黒豚の「黒金豚」
沖縄の名護育ちの「ヤンバル豚」「琉美豚」などなど。
故郷納税の返礼品としても使われている。