一月前までエアコンをかけて寝ていたのに、急に寒さがやってきた。
警察官も冬服に衣替えしたと新聞に載っていた。
それでも気温は22〜25度で、日中は半袖Tシャツで過ごしている。
観光客にいたっては、まだまだ夏の装いで、ビーチでは裸で
泳いでいる人もいる。
沖縄には寒さを表現する言葉がいくつかある。
旧暦の11月頃の寒さのことを「フーチェビーサー」とオバァは呼んでいた。
フーチェとは、鞴(ふいご)といって、金属を加工する時に火をおこす道具
として昔から鍛冶屋で使用されていたもの。
旧暦の11月7日頃に沖縄各地で「ふいご祭り」を行う習慣がある。
その頃の寒さとして表現している。
その次にやってくる寒さが冬至の頃でその寒さのことを「トンジービーサー」
と呼んでいる。
そしてその次にやってくる寒さが旧暦の12月8日で沖縄では餅を食べる習慣がある。
その日が沖縄で最も寒い日といわれていて、その寒さのことを
「ムーチービーサー」(餅寒さ)と呼んでいる。
寒さも峠を越えて暦は春になり、その頃の寒さを「ハルビーサー」と呼び、
暖かくなってきても一度寒さが戻ってくることを「ムドゥイ(戻り)ビーサー」
そして最後の寒さを「ワカリ(別れ)ビーサー」という。
沖縄の最も寒い日は旧暦の12月8日沖縄では「ムーチー」と
呼ばれる日で来年の1月7日である。早く寒さの峠を越えてほしい。
沖縄でミゾレが観測されるのもその頃である。