翌5日が二十四節気の「立夏」
暦の上では夏である。
立夏に続いて小満、芒種と節気は繰り出す。
この小満と芒種の約一ヶ月間は、
雨が多いことを沖縄の先人たちは
長い生活の経験から知っていた。
それでこの時期に降る雨のことを
「スーマンボース」と呼んでいた。
今では「梅雨」という用語が全国共通して
使われているが、本土の梅雨は約一ヶ月遅れる。
沖縄の梅雨、すなわちスーマンボースと
本土の梅雨との間には異なる部分が大きい。
本土の梅雨は約2週間ほどで沖縄の梅雨にあたる
スーマンボースは一ヶ月以上続く。
これは梅雨というよりは雨季に近い。
気象台は梅雨前線の影響で雨が降り続くのを
予測して梅雨入りを発表するが、
沖縄は古くから暦で雨季を知る。
立夏(5月5日)が過ぎて小満(5月21)が近づくと
雨の時期を知り芒種(6月6日)頃まで雨は続く。
糸満の漁師たちはハーリーの鐘の合図で
晴れることを知っていた。
今年のハーリーの鐘は6月2日である。
つまり雨が降ろうが止もうが6月2日が
梅雨明けなのだ。
