沖縄に来て、初めて食べたのが沖縄ソバだった、
今ではっきりと覚えている。
汁少なく紅ショウガが上にのっていた。
ソバにショウガ…
関西ではショウガをよく食べる。
立ち食いうどんのお店には牛丼屋のように
紅ショウガが置いてあるところも珍しくない。
ザルソバにはワサビであるがソーメンではワサビ派と
ショウガ派にわかれる。
大阪で有名な串カツ屋で売れ筋なのが紅ショウガのカツ。
なんと紅ショウガの天麩羅も関西人の好きなものの一つだ。
そんな関西人でも沖縄ソバの上に乗っている
紅ショウガには違和感がある。
祖母は梅干しを漬けるときに、紅ショウガも漬けていた。
台所にはショウガを漬けてある大きな瓶があった。
宮古島でも昔は庭先で自家用として栽培していたそうだが、
いつのまにか消えてしまったという。
在来種らしく「宮古ショウガ」というそうだ。
普通のショウガと違って茎も根も細く、繊維が細かくて
料理屋向きとのこと。
日差しのあまり強くないところを好むという。
70才くらい以上の人は宮古の方言で
「ソーカ」と呼ぶ。
今、売られているショウガはほとんどが中国産、
一部本土からのものが主流。
たまに、島の駅などで売られていることもあると聞くが、
まだ見たことがない。
幻の宮古ショウガを探している。