沖縄でお茶と言えば「さんぴん茶」というイメージが強い。
さんぴん茶はジャスミンティーのこと。
ポッカと伊藤園がどちらも元祖を主張している。
何を持って元祖というのかよくわからない。
確かにオバァはさんぴん茶をよく愛飲しているが
自販機ではどちらも同じくらいだそうだ。
沖縄ではウーロン茶もよく飲まれている。
自販機にお茶が売られているのは、ごく当たり前の光景であるが
1979年、伊藤園が中国のウーロン茶を日本人むけに
アレンジして製品化したことで爆発的に
ウーロン茶ブームが起こったそうだ。
自動販売機で売られるようになったのは1980年に
入ってからだと書いてあった。
このウーロン茶、実は沖縄の人たちは、かなり昔から
飲んでいたようだ。
ウーロン茶は中国で生産される半醗酵茶のこと。
その主な産地は福建省や台湾で、沖縄は琉球王朝時代から
福建省と交流があったため、沖縄に持ち込まれていた。
昔から沖縄の人たちに愛飲されてきた「晴明茶」は、
もともとウーロン茶をブレンドしたものであった。
その後、明治から大正にかけて、沖縄の茶商たちが、
福建省に茶の工場を持って製造をはじめ、大量に
輸入されるようになったらしい。
ということは、お茶の元祖に限ってはウーロン茶
なのかも知れない。