以前住んでいたところは15世紀前から続く住宅街。
宮古島では珍しく赤瓦の屋根が残るところだった。
そんな集落の入り口に縄で結界が張られる日がある。
誰がいつその縄を張っているのかはわからないが、
決められた日に縄を張っているようだ。
電柱を利用して縄を張り、その真ん中に動物の骨がぶら下げてある。
はじめて見る人によっては気味が悪いだろう。
これは古くから続く集落の行事で「シマクサラシ」
と呼ばれるもの。
集落に風邪や悪い病気が流行らないようにとの願いを込めた集落行事。
集落の四方の入り口に左拠りの縄をかけ、悪疫をおびき寄せるために
肉をぶら下げる。
かっては生き血を滴らせた肉を使ったそうだ。
近年では県産ハムを代用する地域もあるという。
左拠りの縄には魔除けの効果があり、嫌なものを「外す」という
意味があるといわれている。
肉につられてやってきた病魔を、結界を張った左縄で跳ね返して
やっつけようという発想。
昔から「忌の左縄、祝いの右縄」という言葉が沖縄にはある。
縄には左拠りと右拠りがあり、それぞれまったく違う意味を
持っている。
左縄は「忌」嫌なものを外す縄。
左縄を横から見ると「入」という字に似ている。
魔物を一度入れて(捕まえて)から「外す」というわけ。
魔物に狙われやすいといとされる出産時にも、
産室の入り口に左縄をかけて魔除けをしていたそうだ。
逆に右縄は「祝い」の意味。
右利きが作る右縄は強く拠れるからといわれている。
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きじむな
神棚に飾るしご商日々新し神棚は出船です✨
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