黄色いイペーの花が咲き始めた。和名はコガネノウゼン。
別名パオロペという。ブラジルが原産で、ブラジルでは街路樹や公園に
植えられているそうだ。
沖縄では「イッペー」と呼ばれて親しまれている。
2月~3月頃に咲く。宮古島ではイペーの花が咲くと別れの季節。
本土では桜が卒業シーズンであるが、沖縄ではイペーの花が咲くと
卒業季節。
宮古島には高校までしかない。進学や就職は島を出ることを意味する。
イペーの花が咲くまでに車の免許を取得して、イペーの花に見送られて
島を後にする。イペーの黄色い花が咲くと、なんとなくさみしいような
気がする。
宮古島の高校は全て公立高校で私立高校はない。
本土のどこかで「宮古島出身」の人と出会えば、その人は高校は
卒業していて車の免許は持っている。
沖縄の中でも宮古島の出生率は高く、後20年もすれば、本土で人が集まれば、
そこには必ずといっていいほど宮古島出身の人がいるだろう。