海に囲まれた沖縄県の漁獲量は年間約1万5千トンで、
全国の生産量に占める割合はわずか0・7%となっている。
沖縄における海面漁業の特徴として、日本の主要漁業である
巻き網漁業や底引き網漁業は営まれておらず、
マグロはえ縄、引網及び底魚一本釣り漁業が中心となっている。
漁獲量に占める割合はマグロ類が約9千トンで全体の6割近くを占め
最も多く次いでイカ類、カジキの順となっている。
一般的に高級魚とされているのがクロマグロであるが、高級魚と
呼ばれる魚は全国色々。
北海道では鮭、日本海ではノドグロ、瀬戸内では鯛、
ところ変われば好まれる魚もかわる。
漁を初めてまもない頃、大きなタチウオをとってセリに出したが
仲買人は誰も買わなかった。
「刺身で一番美味しいのは?」と聞かれたら、
それまでは「タチウオ」と答えていたのに
沖縄ではタチウオは外道だった。
それ以降、タチウオは本土出身の人がやっている居酒屋へ
おろすようになった。
沖縄で高級魚といえば、アカジン、アカマチ、マクブと呼ばれる魚である。
アカジンはハタの仲間で和名をスジアラという。
海からあげると真っ赤な色をしているのでアカジンと呼ばれている。
アカマチは深海魚でマチの仲間、赤い色をしたマチなのでアカマチ。
マクブはベラの仲間で和名をシロクラベラという。
どれも沖縄の寿司ネタにはかかせない魚であるが、鯛やヒラメに比べると
味はイマイチのような気がする。
宮古島のような小さい島でも集落によって好まれる魚、
嫌われる魚が異なってくるのだ。
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きじむな
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