スーパーの駐車場の近くに大きなバンシルーの木があったが、
いつのまにか撤去されていた。 バンシルーとは沖縄の方言でグァバのこと。
宮古島ではバンジロウと呼ばれている。
パイナップルやマンゴーと並ぶトロピカルフルーツである。
バンシルーはフトモモ科の熱帯果樹で原産地はアメリカといわれている。
沖縄では自生していたり、庭木として栽培している民家を
見かけることもある。 以前はあちこちで自生しているのを見かけたが
開発の影響なのか、ほとんど見なくなった。
漁師仲間たちの話しでは、学校の行き帰りによく自生している
バンシルーをとってかじった そうだ。食べるのではなくて「かじった」という。
かじっては吐き出して、かじっては吐き出していたそうだ。
実際に生のものを食べるとわかるが生で食べれるようなものではない。
食べると便秘の原因になるという。
トロピカルフルーツとして栽培されているバンシルーは主に
ジュースにする。 国内のグァバは主に沖縄県や鹿児島で
栽培されており8月〜10月に旬を迎えると いうが、宮古島では4月頃から
実をつける。
最近は葉っぱの方が需要があるそうだ。 グァバの葉はクミクスチン、
ウコンとともに沖縄三大薬草の一つといわれている。
葉を乾燥させたグァバ茶は健康を気遣う人に注目されており、
沖縄では昔から飲まれていた。 最近になってまた脚光をあびるようになり、
島の駅などで売られている。
我が家ではバンシルーを食べるよりも、部屋の芳香剤として、置くことが多い。