家の近所を歩いていると、ところどころ野菜やバナナなどの無料販売所がある。
そこに一袋10個くらい入ったシークワァーサーが売られていた。
シークワァーサーといえば、ここ数年、本土でもテレビや新聞でたびたび
話題になっている。
沖縄の方言で「シー」は「酢」(酸っぱい)
「クヮースン」は「食わせる」や「食べ物」の意味。
直訳すると「酢食わし」ということになる。
ミカン科の柑橘で沖縄に自生している。
日本で唯一食べることのできる野生のミカンといわれている。
話題の元になったのは、シークヮーサーにに含まれるノビレチンという成分で、
血糖値や中性脂肪を降下させて、血液をサラサラにする働きがある。
シークヮーサーには、このノビレチンが他の柑橘類の2倍〜12倍も含まれ、
沖縄のシークヮーサーの産地で有名な大宜味村紹介されたことで
一気に人気に火がついた。
シークヮーサーは毎年8月から収穫が始まるが、とれる時期によって
風味が異なる。夏場の8〜9月にかけてとれるものは小ぶりで酸味が強く、
12月〜1月にとれるものは酸味が弱くなり甘みが増してくる。
収穫の中間期にあたる11月が酸味、甘さがちょうどよいといわれている。
スーパーや自販機にはシークヮーサーのジュース、生搾りなど売られている。
沖縄では刺身の薬味やサラダのドレッシングなど幅広く使われている。
無人販売所では10個袋に入って100円で売られていた。
部屋のテーブルの上においておくだけで、なんともいえない特有の香りが
してくる。部屋の芳香剤としてもいい。