毎年、春になるとやってくる黄砂。
黄色い砂と書いて「コウサ」
本土ではあまり聞かなかった黄砂。
黄色っぽく霧かモヤのように視界が悪くなりいつも
見えている伊良部島や池間島が見えなくなる。
本土で九州や日本海側で観測されるそうだ。
黄砂は、中央アジアのゴビ砂漠、タクラマカン砂漠、
モンゴル高原などの砂や土。
そんなところの土が砂嵐の強い風で巻き上げられて、
偏西風にのってやってくる。
砂粒は赤血球より小さい。黄砂そのものは、日本に
届くときは、量が少なく、小さいものが飛んでくるので、
空気がモヤがかかったように霞んで車や洗濯物に
土が積もる程度。フロントガラスを傷つけたり、農家の
ビニールハウスを暗くしたりの害はあるが、
大昔から黄砂は降っていて、日本ではそれほどひどい害はなかった。
古くからの書物にも出てくる「春霞」や「朧月(おぼろつき)」
の原因のひとつになって春の風物詩でもある。
近年問題となっているのはPM2.5と呼ばれる小さな大気汚染物質が
中国から飛んでくること。それが黄砂と一緒にやってくる。
1970年代 学校の体育の授業中に生徒たちが集団で
身体の不調を訴えたことから大気汚染の問題が起こった。
学校の校庭に黄色い旗が立ち「光化学スモッグ注意報」
が出て、校庭で遊ぶことが禁止されたことがあった。
PM2.5とは、あの光化学スモッグと同じようなものらしい。
黄砂の時期は春で、7月8月9月に観測されたことはない。
6月には、過去10年で4回観測されている。
台風の通過の数日後に視界がぼやけて霞む日があった。
まるで黄砂のようだった。