東から太陽が昇り始めると原生林の中から「ジジジジィージィー」と
電気がショートしているような音が聞こえてくる。
鳴き声をたどっていくと葉っぱの上に小さな2センチほどのセミがいる。
日本国内最小のセミで「イワサキクサゼミ」
ススキやサトウキビの葉っぱにとまり、葉脈から汁を吸う。
1本のサトウキビに群生することもある。
イワサキクサゼミは最小のセミで、セミの中で一番早く鳴き始める。
沖縄本島から南西諸島に分布し、宮古島では3月上旬から鳴き出す。
地中の中に2〜3年いて成虫となり、成虫の寿命は5〜13日といわれている。
底冷えする気候が終わって、沖縄では「うりずん」という季節になる頃に
イワサキクサゼミが初夏を告げるように鳴き始める。
その次にミヤコニイニイゼミが夏の到来を告げるように鳴き始める。
そしてツマグロゼミが鳴き始め、本格的な夏になると
クマゼミが大声で鳴き始める。
クマゼミの鳴き声はもはや騒音でしかない。
イワサキクサゼミの鳴き声は、耳を傾けてその鳴き声に集中しなければ、
その鳴き声を聞き逃しそうになりそうなくらいの音。
小さな鳴き声で「そろそろうりずんで来ましたよ。初夏ですよ。」
と言っているようだ。
イワサキクサゼミを発見したのは八重山気象台の台長であった
岩崎さんという人。
その人の名前から「イワサキクサゼミ」と命名された。
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きじむな
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