旧盆の期間は三日間。迎えを「ウンケー」中日を「ナカビ」または「ナカヌヒ」
最終日の送りが「ウークイ」という。
ナカヌヒに行う行事がお中元。
百貨店やスーパーでお中元セールをやっていて、
本土ではその場で宅配便で送る方が多くなっている。
本来、お中元は風呂敷に包んで挨拶と共に持参する習慣が日本全国に
あった。沖縄のお盆ではその風習と同じく、宅配で送るのではなく、
親族の各家庭をこのナカヌヒに回る習慣がある。
現在では宅配にする人の方が多くなっているかも知れない。
昔、沖縄本島で「お盆のナカビは、それぞれの家庭が
親族まわりをするので、車が混雑するよ。」と言われたことがある。
ナカヌヒは、ご先祖様が一日中家にいる日。
ナカヌヒの朝起きたら、まずはお仏壇にお茶を供える。
この時にご先祖様も起きてくるので、続いて朝ご飯をお供えする。
朝ご飯のメニューは、ご飯とお味噌汁、
そしてウサチと呼ばれる酢の物を出す。
お昼のメニューは、ソーメン(にゅうめん)とお団子。
晩御飯、ご飯と味噌汁、煮物料理で豚の三枚肉、豆腐、
ダイコンが定番。
スーパーにはこれらのお盆セットが売られている。
しきたりや定番の物も大切であるが、
「おもてなし」の心が一番大切だと言われている。
これがナカヌヒの過ごし方だそうだ。