一年の中でも最大のビックイベントとなるのが旧盆。
地域や門中、家庭によって、それぞれのしきたりがあるが、
大切なのは、里帰りしてくるご先祖様を歓待し、
気持ちよく過ごせるよう丁寧に接待すること。
沖縄では、旧暦の7月13日〜15日、
ウンケー(迎え) ナカビ ウークイ(送り)の
三日間、お盆と言わずに旧盆という。
ご先祖様の滞在期間中の三日間、この短い間に
いい子孫ぶりを発揮できれば、ご先祖様が子孫を守護する力が
アップすると言われているので、どこの家庭も
心を込めておもてなしする。
お盆にかぎらず、仏壇の前でため息をついたり、
心配事の報告は厳禁。
ご先祖様が心配するから。
一年ぶりに里帰りしてきたご先祖様が子孫と楽しい時間を
共有できるように心がける。
ウンケー 迎えの時刻はアコークローの頃(薄暗くなってくる黄昏時)
がよいと言われている。
それまでに仏壇、家の掃除をして、お供えものなどの飾り付けをする。
早めに提灯や外灯を灯して家を明るくして、
ウンケージューシー(炊き込みご飯)でもてなす。
オバァが元気だった頃は何度か呼ばれたことがある。
ご先祖様を迎えに出て、一緒に家に戻ってくる。
まるでホントにそこにいるように見えてくるから不思議なもんだ。