うんたま森のキジムナー

目覚まし時計

目覚まし時計と言うものを持ったことがない。
もちろん携帯電話のアラーム機能の使い方も知らない。
最近少し目覚めるのが遅くなった。
気づけば、いつのまにかセミの鳴き声がしなくなっている。
あれだけうるさかったセミの鳴き声が、ピタッとやんだ。

沖縄では目覚まし時計など必要としなかった。
セミの鳴き声に起こされていたが、今は窓に差し込む光と
流れ込んでくる朝の空気でボンヤリと朝が来たことに
気付き、そして鳥の鳴き声で目が覚める。

ご飯を食べてからもう一度ベッドで二度寝!
次に嫌でも起きるのは、スタッフがバタバタと今日の準備を
始めるとき。笑い声も聞こえれば、朝っぱらから
叱られている声も聞こえる。

起きる時間は季節ことに変わる。
変わらないのは起きたとき、前日の酒がまだ残っている
重い頭だけ。若い頃は二日酔いなんてほとんどなかった
ような気もするが、歳をとると年々酒の抜け具合が
悪くなる。

漁をしているとセリに行く時間が決まっているので、遅刻は
出来ない。もしセリに遅れると魚は安くなるし、
最悪の場合はセリが始まってしまう。
そうなれば、もう、明日のセリに出すしかない。
遅刻したことを仲買人は見逃さないので、翌日に出せば、
昨日の魚だとバレてしまう。
それなのに漁師仲間で目覚まし時計を持っているなんて
聞いたことがない。



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