1771年4月24日午前8時頃に八重山列島近海を震源として
推定マグニチュード8の地震が発生した。
地震による被害は軽微であったがこの地震が引き起こした大津波により
先島諸島が大きな被害を受けた。
この時の津波の高さは30m〜38mといわれている。
文献によると宮古八重山両列島で死者・行方不明者1,1000人
家屋流出約2000戸。
八重山諸島では死者約9200人、生存者約19000人、
14の村が流され、津波直接の被害として
死者・行方不明者は当時の住民の三分の一にのぼったとある。
この津波は日本最大であると記録されている。
八重山、宮古島にはこの時の津波で海から流れてきたと
いわれる津波石、津波岩がいくつか残っている。
下地島の佐和田の浜に点在する岩はこの時の津波で流されてきたものだ。
また、津波に流された田畑はその後も農作物が育たず、
津波で生き残った人にさらなる試練が
(飢饉、疫病など)襲いかかり1771年からの100年間に
この地域の人口は7000人以上減少したと伝えられている。
先日、台湾を震源とした地震の影響で津波注意報が発令された。
ちょうど海から港に戻ったところで、LINEやメールで
知らせてもらった。
津波のときは高台に避難する。
平良港付近であれば、宮古神社が避難場所に指定されている。
船は沖に避難させる。
今回の場合は注意報だけでおさまったのでよかった。
東北の震災のとき、神社仏閣の多くが無事であったそうだ。
昔の人は自然災害、天災なども考えて作ったのだろう。
また県庁も安全なところに建てられているという話しも聞く。
地震や津波、火山の噴火というのは250年〜300年周期で
起こるという学者さんもいる。
1771年明和の大津波から今年は249年目に当たる。