うんたま森のキジムナー

沖縄の童歌

コーラルウェイ(沖縄の昔話)から。
沖縄の童歌で子守唄ともいわれる歌で、とても子守唄と思えない
歌詞の歌がある。
「大村御殿の角に耳切り坊主が立っているぞ、何人立っているんだ、
3人4人立っているぞ、鎌や刀を持って立っているぞ、
泣いている子は、耳をグスグスきられるぞ」
もちろん方言で歌われる歌。
「耳をグスグス切られるぞ!」とは恐い歌だ。

琉球の時代、護道院と言う寺があり、この寺の住職は人々から
黒金座主と呼ばれていた。お坊さんとしての位は高かったそうだが、
破天荒な坊主で民心を惑わしたり、女性を誘拐したりしたそうだ。
琉球王はこの黒金座主坊主を退治しようと決意し、北谷王子に
その役を申しつけた。北谷王子は黒金座主に囲碁をしようと誘い出し
囲碁の最中に北谷王子は隙を見計らって刀を抜き、黒金座主に
切りつけた。王子の刀は黒金座主の耳を切り落としながら、そのまま
肩にくいこみ、王子は再び袈裟がけに切りつけた。

黒金座主は「おのれ北谷王子、この恨みきっと晴らすぞ」と
言って息絶えた。それから後、北谷王子の家では女の子が生まれると、
すくすく育つが、男の子が生まれると幼いうちに亡くなると
いうことが続き、町の人々は黒金座主の祟りだと噂が広まった
そうだ。この話は実話だと伝えられている。

「耳をグスグス切られるぞ!」なんて眠る前に話を聞かされたら、
トイレにも行けない。
毎夜、毎夜、耳元で歌われたら、PTSDになってしまいそうだ。


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