明日6月23日は慰霊の日
太平洋戦争末期の1945年3月26日、米軍の慶良間諸島上陸により始まった
沖縄戦は激しい地上戦の末民間人を含む20万人以上の命が
失われた。
同年6月23日 第32軍司令部司令官 牛島中将と
参謀長 長勇小将の自決により、沖縄戦の組織的戦闘は
事実上集結をむかえた。
その後も戦闘は散発的に続いていくが県民の間では
「沖縄戦は、組織的戦闘をやめた6月23日に事実上終わった」
とされている。
(公式に集結したのは沖縄戦降伏文書への調印が行われた9月7日)
沖縄戦から16年が経過した1961年琉球政府は
「住民の祝祭日に関する立法」を制定。
沖縄戦の終わった6月23日を、沖縄戦で犠牲になった人々の
霊を慰め世界恒久平和を祈願する「慰霊の日」と定め、
復帰前から沖縄独自の公休日として
毎年慰霊祭を実施している。
一時期慰霊の日が消えたことがある。
本土復帰まで慰霊の日は沖縄戦の悲惨な体験を語り
継ぐ重要な日として定着していたが、本土復帰1972年
日本の法律が沖縄にも適用され、国民の
法定休日も全国一律となったため慰霊の日は
法的根拠を失ってしまった。
その後、1988年週休2日制の導入により地方自治法が
改正されて現在に至る。
毎年、23日は正午のサイレンを合図に黙祷する。