もう何十年も昔になりますが、
渡辺淳一の「阿寒に果つ」を読んだ
凍りついた雄阿寒岳を目の前にして、
残雪のなか自死した、美少女天才画家時任純子。
純子については、当時の恋人だった作家・
渡辺淳一の小説「阿寒に果つ」の中で語り継がれてきたが、
常人の感覚ではどうしてもつかみきれないものが残り、
実際にいた人とは思えなかった。
最後に淳一にお別れをしに来たと
思われるシーンはまるでドラマの様
今朝、朝刊を開いたら一人の女性の写真が目に入った。
整った顔立ちもそうだが、強い意志を秘めた眼にくぎ付けになる、
何をした人?とみると「加清 純子」とある
70年間封印されていた秘蔵資料を初公開するという
数十点の作品から、純子は自らの命を吹雪の中、
阿寒湖を目の前にしてなぜ自死を選んだのか?
解き明かすことが出来るのだろうか?
ロマンチックなミステリーとでも言おうか
「阿寒に果つ」は札幌の進高校に通う女の子が中心の物語なので、
舞台である昭和20年代の札幌がたくさん描かれています。
後半の渡辺淳一の作品とは別物です
私は1970年代の「花埋み」「光と影」が好きです