元気をもらった

 

ドアを開けると弾けるような笑い声

濃い紺色に白のストライプの柄のワンピース

重そうなパソコンバックは真っ赤

 

「コロナの前だからもう5年近いわね」

「あの時はExcelやワードの簡単なことをやったわね」

（でもコピペも行の挿入も削除もみんな忘れちゃった）と笑う

 

（でもYou tubeの見方教えてもらったでしょう、

あれだけは忘れないのよ）

（だって大好きな「韓ドラ」を見なくちゃいけないでしょ）

 

私が「今でも「韓ドラ見ているの？」と聞くと

 

（見ているわよ、韓ドラって長いでしょ）

（120話位あるのはね、途中でね、

ヒロインが死ぬかもしれない場面は飛ばすの

そして次の話を見て生きていたら、

あっ死ななかったんだって思うの）

 

今度は私が大笑いする番

「だってヒロインが亡くなったらドラマも続かないでしょう！」って

 

で、以前と同じようなことをパソコンでした後

（私ね、夢があるの、吟は素晴らしいのだけれど

もう舞台に上がれない方たちがいるでしょう、

そういう人たちを動画で舞台にあげたいのよ

右側と左側が舞台でしょ、真ん中にその方たちを出させて

ライトが上からも右からも左からも出るような場面を作りたいの）

 

えっ　エッ　そんな事出来るかどうかわからないけれど

私もできるだけお手伝いするわと答えたわ

彼女は確か私より３つほど年上の筈

でも、でも手遅れとは思わないよ

 

彼女はクラ〇〇レコードの歌手でもあり、詩吟の先生でもあり

舞踊もやり、高校で時間講師もし、主婦もやり

何屋さん？って聞かれるんだけれど、本当に何屋さんなんだろう

ご主人は諦めていて但し「忙しいって言うな」って言われるのと笑う

 

今日も元気な方にお会いできた

雨もあがったからそろそろ「花殻」でも摘みに出ようか