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H28.3.11 あの日から5年の時間が流れた

2016-03-12 20:45:46 | 日記
平成28年3月12日(土)の秋田魁新報より。

昨日、3月11日は東日本大震災から5年という思い入れの大きな日でした。


復興、一歩前へ
「風化させぬ」鎮魂の祈り
消えない痛み
  

災害住宅 完成6割
絆、自立 問い続ける
当たり前の生活、いつ
  

募る思い胸に進む
鎮魂 あの日を忘れない
誓う「一緒に歩こう」
遺族「頑張る、見ていて」
  

そして、天皇、皇后両陛下も出席された政府主催の追悼式での天皇陛下のお言葉の全文を記し、この5年に思いを寄せたいと思います。
 

〔天皇陛下お言葉全文〕
東日本大震災から5年がたちました。ここに一同と共に、震災によって亡くなった人々とその遺族に対し、深く哀悼の意を表します。
5年前の今日、東日本を襲った巨大地震とそれに伴う津波により、2万人を超す死者、行方不明者が生じました。仙台平野を黒い壁のような波が非常な速さで押し寄せてくるテレビの映像は、決して忘れることができないものでした。このような津波に対してどのような避難の道が確保できるのか暗たんたる気持ちになったことが思い起こされます。また、何人もの漁業者が、船を守るために沖に向け出航していく雄々しい姿も深く心に残っています。
このような中で、自衛隊、警察、消防、海上保安庁をはじめとする国や地方自治体関係者、さらには、一般市民が、厳しい状況の中で自らの危険や労をいとわず救助や捜索活動に携わったことに深い感謝の念を抱いています。
地震、津波に続き、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染のため、多くの‭人々が避難生活を余儀なくされました。事態の改善のために努力が続けられていますが、今なお、自らの家に帰還できないでいる人々を思うと心が痛みます。
こうした苦難の中で、政府や全国の地方自治体と一緒になって、多数のボランティアが被災者のために支援活動を行いました。また、160を超える国・地域や多数の国際機関、また在日米軍が多大な支援にあたってくれたことも忘れることはできません。
あれから5年、皆が協力して幾多の困難を乗り越え、復興に向けて努力を続けてきました。この結果、防災施設の整備、安全な居住地域の造成、産業の再建など進展が見られました。しかし、被災地で、今日もなお多くの人が苦難の生活を続けています。特に、年々高齢化していく被災者をはじめとし、私どもの関心の届かぬところで、いまだ人知れず苦しんでいる人も多くいるのではないかと心に掛かります。
苦難の中にいる人々一人ひとりが取り残されることなく、一日も早く普通の生活を取り戻すことができるよう、これからも国民が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います。
日本は美しい自然に恵まれていますが、その自然は時に非常に危険な一面を見せることもあります。このたびの大震災の大きな犠牲の下で学んだ教訓をいかし、国民皆が防災の心を培うとともに、それを次の世代に引き継ぎ、より安全な国土が築かれていくことを衷心より希望しています。
今なお不自由な生活の中で、たゆみない努力を続けている人々に思いを寄せ、被災地に一日も早く安らかな日々の戻ることを一同と共に願い、み霊への追悼の言葉といたします。


〔首相式辞全文〕
本日ここに、天皇、皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、「東日本大震災5周年追悼式」を挙行するに当たり、政府を代表して謹んで追悼の言葉を申し上げます。
かけがえのない多くの命が失われ、そして、多くの方の人生を一変させた、東日本大震災の発生から、早くも5年が過ぎました。
最愛のご家族やご親族、ご友人を亡くされた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えません。ここにあらためて、衷心より哀悼の意をささげます。また、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。
被災地では、いまだに、多くの方々が不自由な生活を送られています。原発事故のために、住み慣れた土地に戻れない方々も多くおられます。被災地に足を運ぶたび、「まだ災害は続いている」、そのことを実感いたします。その中で、一歩ずつではありますが、復興へ確実に前進しています。住まいとともに、生業の再生も本格化しています。
被災者の方々お一人お一人が置かれた状況に寄り添いながら、今後とも、心と身体のケアや新たな地域社会の形成、被災地の産業の振興への支援などに力を注ぎ、魅力ある地方の創生につながるような復興を実現していく所存です。
同時に、多くの犠牲の下に得られた貴重な教訓を、決して風化させることなく、常に最新の英知を取り入れながら、防災対策を不断に見直してまいります。政府が一丸となって、災害に強い、強靭(きょうじん)な国づくりを進めていくことを、あらためて、ここに固くお誓いいたします。
震災の発生以来、地元の方々や関係する全ての方々の大変なご努力に支えられながら、今日に至っております。日本各地のみならず、本日ここにご列席の、世界各国・各地域の皆様からも、多くの、温かく心強いご支援をいただきました。あらためて、心より感謝と敬意を表したいと存じます。
わが国は、今後とも、世界の皆さまに向け、東日本大震災の教訓と被災地の復興の様子をお伝えし続けるとともに、我が国の知見と技術を少しでも役立てていただけるよう、防災分野における国際貢献を、一層強力に進めてまいります。
わが国は、幾度となく、国難と言えるような災害に見舞われてきましたが、そのたびに、勇気と希望をもって乗り越えてまいりました。今を生きる私たちも、先人たちに倣い、手を携えて、前を向いて歩いていくことを、あらためてお誓いいたします。
み霊の永遠に安らかならんことをあらためてお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆さまのご平安を心から祈念し、私の式辞といたします。





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H23.3.11-14:46 東日本大地震発生

東日本大地震(H23.3.15魁新報紙)