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3/19 秋田魁新報より 「地方創生の先駆者」

2016-03-19 06:35:34 | 石川理紀之助翁
3月19日、秋田魁新報の記事より引用させていただきます。
地方創生の今こそ、秋田の偉人「石川理紀之助翁」の足跡から石川翁の教えに学ぶべき点は多いと、改めて考える機会になりました。




県と市町村が、地方創生の名の下に人口減対策を本格化させて1年近くたつ。個々の計画を見ると、地場産業の振興や子育て支援、出会いの場づくりなど、従来の政策とあまり代わり映えがしない。
国が地方創生の狙いとしているのは、官民が一体となり地域の課題を独自のアイデアで解決すること。しかし担当者からは「人口減は今に始まった話でなく、すぐに妙案が浮かばない」との本音も漏れる。
そんな時こそ、この人に学べば-と思われるのが石川理紀之助(1845~1915)だ。旧秋田郡小泉村(現秋田市金足小泉)の旧家に生まれ、同郡山田村(現潟上市昭和豊川山田)の石川家の養子になり、農業指導者として名をはせた。数々の功績に共通するのは、地域の問題を客観的に把握し、地域に合った解決方法を大胆に実行したこと。地方創生の先駆者といえそうだ。
1885(明治18)年からは旧山田村の立て直しに取り組んだ。村民の借金額を取りまとめて公開、収入を年々増やして7年間で完済すると宣言して5年で実現させた。
その手腕には目を見張る。コメ増産のために肥料づくりを工夫したのをはじめ、副収入を得るため養蚕やわら細工づくりも導入。貯蓄を呼び掛け、出費を抑えるため生活用品のリサイクルや共同購入も進めるなど、収入確保に手を尽くした。
さらに家々を回って対話を重ね、目標の達成度合いを確認。慰労の場を設けて達成できた人を表彰するなど、今で言う定期的な検証や動機付けも怠らなかった。
理紀之助の考えは21世紀の今でも通用する。周囲のやる気を引き出すため、自ら率先して動くことの重要性にも気づかされる。地方創生の先駆者が秋田にいたことを誇り、地域が自ら動くという機運を高めて課題解決につなげたい。


まったく、そのとおり。まったく、同感。
そう思うとともに、いま一度、あらためて石川翁に学び、実践に挑んでみたいと思う今朝です。