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トラベルスコープ70とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(40)

2023-03-03 06:45:05 | 星雲・星団
(1)トラベルスコープ70とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象(ぎょしゃ座)
  NGC1664[20,23-24]
  NGC1778[21,23-24]
 ・機材
  望遠鏡:トラベルスコープ70 400mm F5.7[1-2] ※中古(ヤフオクで入手)
   ※接眼部追加:SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー[3]
   ※アリガタ化:AstroStreet アリガタプレート 汎用スライドバー アリレール[4]
  イメージセンサ:Player One Neptune-C Ⅱ(SONY IMX464 1/1.8型 2712x1538 2.9μm)[5-7]
  フィルタ:Player One UV IR-CUT 1.25"[8]
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント[15] 恒星追尾モード、プレートソルブと同期[17]
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.0[10] Live Stack(fits)
  画像解析:マカリ[11-12] 画像演算(左右反転、回転)
  画像補正:ASTAP[13] 自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理、fits→jpg変換
  画像処理:ImageMagick[14] トリミング処理、append処理

(2)トラベルスコープ70とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影結果

2023-02-28 21:33 NGC1664
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), トラベルスコープ70 400mm F5.7
Gain 390, Exp. 2sec, WB(Auto)(B=249 G=0 R=339), 2712x1538, RAW16, StackedFrames=150, Total Exp. 300sec
※NGC1664を自動導入後、プレートソルブと同期を実施
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施


NGC1664付近をトリミング(1024x768)


2023-02-28 21:02 NGC1778
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), トラベルスコープ70 400mm F5.7
Gain 390, Exp. 2sec, WB(Auto)(B=263 G=0 R=315), 2712x1538, RAW16, StackedFrames=150, Total Exp. 300sec
※NGC1778を自動導入後、プレートソルブと同期を実施
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施


NGC1778付近をトリミング(640x480)

・対物レンズ口径:70mm
・ドーズの分解能:1.65"
・イメージセンサ分解能:2.99"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x69(0.64°)

(3)まとめ
電視観望(Electrically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、トラベルスコープ70にNeptune-C Ⅱを取付け、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、直焦点撮影を試みた。
ここでは、ぎょしゃ座のNGC1664、NGC1778の撮影を試みた。
都内の星空において、プレートソルビング技術を応用し、目的とする天体を望遠鏡視野へ導入し、また、ライブスタック機能を活用して、天体を撮影することを試みた。
さらに、撮影したFITS画像について、ASTAPを用いて自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理を試みた。

参考文献:
(1)TRAVEL SCOPE 70 PORTABLE TELESCOPE
(2)CELESTRON 天体望遠鏡 Travel Scope 70 with Back Pack
(3)SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー 焦点調節装置 フォーカサー リング付き
(4)AstroStreet アリガタプレート 汎用スライドバー アリレール
(5)Neptune-C II USB3.0 Color Camera (IMX464)
(6)SONY IMX464LQR
(7)Player One - Cameras and Astrophotography
(8)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(9)Quad BP フィルター III
(10)SharpCap
(11)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(12)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(13)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(14)ImageMagick
(15)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(16)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(6)-goo blog
(17)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(8)-goo blog
(18)今日のほしぞら
(19)Stellarium-Web
(20)NGC 1664-Wikipedia
(21)【天体観測】小さな散開星団、ぎょしゃ座NGC1778を撮影
(22)散開星団-Wikipedia
(23)ぎょしゃ座-Wikipedia
(24)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.283-289.
(25)散開星団が面白い その3(ぎょしゃ座3)
(26)カテゴリー 星雲・星団-KIMUKAZU blog
(27)トラベルスコープ70とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(32)-goo blog
(28)トラベルスコープ70とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(33)-goo blog
(29)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(30)Windows MiniPCでヘッドレスリモートEAA環境ようやく全て動作(かな?)
(31)プレートソルビングが失敗する場合の解決策 まとめ
(32)【電子観望をさらに快適に】 SharpCap + AZ-GTi でプレートソルビング
(33)【プレートソルビング】 All Sky Plate Solver のインストール方法
(34)SV501鏡筒7㎝F6はデュアル・ナロー電視観望に使えるか?
(35)SV501鏡筒7㎝F6によるHⅡ領域と、SV503 70EDとの比較
(36)入手しやすいTravel Scope 70での電視観望のテスト
(37)電視観望入門(その1): 機材など
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CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(8)

2023-03-03 00:01:05 | 恒星(b)
(1)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象
  シリウス[19]
 ・機材
  望遠鏡:CUSTOM-80M 910mm F11[1-4](ヤフオクで入手:中古)
  ファインダ:6x30ファインダー(FIELD 8°)
  イメージセンサ:SVBONY SV305 CMOSイメージセンサ(SONY IMX290 1/2.8型 1920x1080 2.9μm)[5-8]
  架台:ポルタ経緯台
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.0[10] 撮影時間:約60秒(700フレーム)、aviファイル、serファイル
  スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[11] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
  Wavelet処理:RegiStax6[12-13] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理、傾き補正処理
  後処理:ImageMagick[14] bmp→jpg変換、リサイズ処理、トリミング処理、GIFアニメ合成
  画像解析:マカリ[15-16] レベル調整機能、対数表示機能、グラフ機能

(2)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影結果



シリウス(上が北)
SV305, CUSTOM-80M 910mm x4(デジタル処理) F11
上:2023-02-04 21:54
  Gain 300, Exp. 16.6ms, WB(B=122 G=128 R=286), 1920x1080, RAW16, FrameCount=700, Duration=61.448s
中:2023-02-05 21:06
  Gain 300, Exp. 66.6ms, WB(B=122 G=128 R=286), 1920x1080, RGB24, FrameCount=700, Duration=46.676s
下:2023-02-22 21:54
  Gain 300, Exp. 16.6ms, WB(B=0 G=128 R=0), 1920x1080, RGB24, FrameCount=1000, Duration=43.900s
※シリウス周辺の8等星が確認できるようにマカリでレベル調整を実施
※星図[32]と比較し、傾き補正を実施[25]
※シリウス部分をトリミング(640x480)




シリウス(上が北)とシリウスBの計算軌道
上:上記のシリウス画像3枚をGIFアニメに合成
  撮影日時を変えた3枚の画像においてもシリウスBの位置変化はなく、シリウスBを特定できる[26]
中:マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
下:2023年のシリウスBの計算軌道[32]と実測値
※シリウスBの計算軌道と撮像画像を比較(青色:計算値、赤色:実測値)
※シリウスBの期待される位置に、シリウスB星(離角:約11.9"=約18ピクセル、位置角:約62.5°)が確認できる

・対物レンズ口径:80mm
・ドーズの分解能:1.45"
・イメージセンサ分解能:1.32"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x243(0.35°)

(3)まとめ
CUSTOM-80Mに、SV305を取り付けて、直焦点撮影を試みた。
都内の星空において、シリウスの撮影を試みた。
シリウス周辺の8等星を手がかりに星図との比較による傾き補正(上が北)を行った。
日時を変えて撮影した複数の画像をマカリで分析した結果、シリウスBが確認できた。

参考文献:
(1)ビクセン (企業)-Wikipedia
(2)天体望遠鏡、買いました-うららkaブログ版
(3)ビクセン カスタム80M
(4)機材紹介-Star Stars
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)IMX290NQV-SONY
(9)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター 天体観察 天体撮影
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(16)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(17)今日のほしぞら
(18)Stellarium-Web
(19)シリウス-Wikipedia
(20)連星-Wikipedia
(21)天文年鑑2023年版、天文年鑑編集委員会 編、発行所 誠文堂新光社、2022年11月28日発行、pp.192-193、pp.356-359.
(22)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.303-315.
(23)恒星-NAOJ
(24)カテゴリー 恒星(b)-KIMUKAZU blog
(25)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(26)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(6)-goo blog
(27)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
(28)Sirius B-西はりま天文台
(29)シリウスの伴星Bを観測するチャンス到来!-EYEBELL
(30)シリウスの伴星 観測好機-おさのフォト日記
(31)観察報告の集計-シリウスBチャレンジ
(32)観察しよう-シリウスBチャレンジ
(33)シーイング-Wikipedia
(34)The Pickering Seeing Scale
(35)アクロマート-Wikipedia
(36)色収差-Wikipedia
(37)フラウンホーファー線-Wikipedia
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