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遊星號による天体観察(5)

2020-05-16 19:38:47 | 惑星
前回、遊星號[1]に2倍のバローレンズ[11]を組み込み、金星の試行観察を行った[5]。
今回は、上記の望遠鏡を用いて、木星と土星の試行観察した結果について記す。

(1)木星の観察

2020-05-14 03:30 木星(等級:-2.4、視半径:21.2")[12]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2バローレンズ F32(合成値)
動画撮影モード, 800mm x2バローレンズ x2(デジタルテレコン), F32, 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※FFmpegでmov→avi(5秒間、150フレーム)に変換後、RegiStax6でスタック処理、および、Wavelet処理実施[9-10]
※Wavelet処理パラメータ:Contrast=150、Layer1、2、3のPreview値は、それぞれ80、50、30程度を設定し、他はデフォルト値
※倍率:229倍相当


※ImageMagickでトリミング
・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[13]
・イメージセンサ分解能:0.96"相当[13]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[13])

バローレンズなしでは見えなかった木星の2本の縞模様が、おぼろげながら観察することができた。

(2)土星の観察

2020-05-14 03:40 土星(等級:0.5、視半径:8.7")[12]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2バローレンズ F32(合成値)
動画撮影モード, 800mm x2バローレンズ x2(デジタルテレコン), F32, 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※FFmpegでmov→avi(5秒間、150フレーム)に変換後、RegiStax6でスタック処理、および、Wavelet処理実施[9-10]
※Wavelet処理パラメータ:Contrast=400、Layer1、2のPreview値は、それぞれ50、30程度を設定し、他はデフォルト値
※倍率:229倍相当


※ImageMagickでトリミング
・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[13]
・イメージセンサ分解能:0.96"相当[13]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[13])

バローレンズを組み込むと像が非常に暗くなり、土星の環の存在は分かるが、その構造を観察することは困難であった。

(3)まとめ
遊星號に2倍のバローレンズを組み込み、木星と土星の試行観察を行った。
その結果、木星では、バローレンズなしでは見えなかった2本の縞模様が、おぼろげながら観察することができた。
一方で、土星では、バローレンズを組み込むと像が非常に暗くなり、土星の環の構造を観察することは困難であった。
参考文献[14-15]には、高感度イメージセンサを使用して、木星の縞模様を撮影した事例もある。
今後は、市販のデジタルカメラだけでなく、マニュアルで動画撮像可能な高感度イメージセンサの応用についても検討してみたい。

参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)遊星號による天体観察-goo blog
(3)遊星號による天体観察(2)-goo blog
(4)遊星號による天体観察(3)-goo blog
(5)遊星號による天体観察(4)-goo blog
(6)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影-goo blog
(7)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(8)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(9)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(10)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(5)-goo blog
(11)バローレンズ-Wikipedia
(12)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(13)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(14)(Registax) 使い方あってるのかなぁ?。遊星號で木星
(15)(初挑戦) 遊星號で木星

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