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WindowsPC環境におけるプレートソルビング(3)

2021-10-28 00:03:44 | AZ-GTi
(1)プレートソルビング機能概要とソフトウエア構成
プレートソルビング(plate-solving)とは、望遠鏡で撮影した星空画像を解析し、前記画像がどのような姿勢の望遠鏡から撮影したかを星図から特定する機能のようだ。
上記の機能によって特定された望遠鏡の姿勢情報を、望遠鏡のマウントにフィードバックすることで、天体の望遠鏡視野への導入を容易に実現できる。
ここでは、前回のブログ[12-13]のソフトウエア構成において、実際に望遠鏡を用いて試行運用した結果を記す。


WindowsPC環境におけるプレートソルビング試行運用構成例[11-15]

構成概要
 【ソフトウエア】
 ・イメージキャプチャ:SharpCap3.2[1] イメージキャプチャ、Plate-solve、ハード制御
 ・Plate-solve:ASTAP 0.9.584 & Smaller star database H17[2]
 ・ハードウエア・ラッパー:ASCOM - Platform 6.5SP1[3] & SynScan ASCOM Driver 1.3.0[4]
 ・AZ-GTiマウント制御:SynScan Pro 1.19.0[5]
 【ハードウエア】
 ・パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
 ・イメージセンサ:SVBONY SV305(SONY IMX290NQV:1/2.8型 1920x1080 2.90μm)[6]
 ・マウント:AZ-GTi赤道儀化マウント[7-8]
 ・望遠鏡:Newスカイステージ 300mm F4[9-11] ※中古(ヤフオクで入手)

(2)SharpCap3.2におけるASTAPを用いたプレートソルビング試行運用結果
・Tools > Plate Solve

SharpCap3.2でのASTAP astrometer solver動作画面例
※ASTAPの起動・動作は確認できた


Plate solve失敗画面例


Plate solve失敗メッセージ例
※一方で、今回の試行では、プレートソルビングの結果は失敗となった。

(3)まとめ
天体の電視観望(Electronically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、WindowsPC環境にプレートソルビング・ソフトウエアをインストールした。
今回は、望遠鏡(New Skystage 300mm F4)にCMOSイメージセンサ・SV305を搭載し、また、AZ-GTi赤道儀化マウントを用いて、プレートソルビング機能の運用試験を行った。
その結果、ASTAPの起動は確認できたが、残念ながらプレートソルビング結果は失敗となり、希望する天体の望遠鏡視野への自動導入運用には至らなかった。
今後は、失敗となった原因分析(露出不足に伴う分析視野内の星数の不足)と、その対策の検討を行っていく。

参考文献:
(1)SharpCap
(2)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(3)ASCOM - Standards for Astronomy
(4)ASCOM Driver - Sky-Watcher
(5)SynScan App - Sky-Watcher
(6)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(7)Sky‐Watcher AZ-GTiマウント
(8)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(9)New スカイステージ
(10)SKYWALKER SW-1PC/NEW SKYSTAGE取扱説明書
(11)NewスカイステージとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(12)WindowsPC環境におけるプレートソルビング-goo blog
(13)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(2)-goo blog
(14)カテゴリー AZ-GTi-KIMUKAZU blog
(15)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(16)プレートソルビング+星図ソフトからのAZ-GTi制御
(17)Windowsでプレートソルブに挑戦
(18)Windows MiniPCでヘッドレスリモートEAA環境ようやく全て動作(かな?)
(19)SVBONY CMOSカメラ「SV305」を使う その12

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