ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第6話「トリガーの危機!~黄金の脅威~」では、ウルトラマントリガーが自分の得た最強の力と向き合う姿が描かれていました。
最初から、強いウルトラマンなんかいなくて、誰も彼も、こうやって、壁にぶつかって、それに真正面から立ち向かい、時に、仲間に背中を押されながら、ぶっ壊して、前に進んできたんだな、と感じます。
エタニティコアの力は、トリガーに凄まじいパワーアップを齎すも、制御が効かず、彼自身の肉体にダメージが及んでしまう。じっくりと時間をかけ、力を馴染ませていく事が出来れば、それに越した事はないのだが、残念ながら、敵は更に強くなっていっているゆえに、ケンゴは否応なく、エタニティコアの力を使わねばならない。
エタニティコアのエネルギーがピーキーなのは事実なんですけど、ぶっちゃけ、ケンゴがその力を自分のモノに出来ないのは、ゴチャゴチャ考え過ぎっつーか、誰かを守りたい、皆を笑顔にしたいって言う願いが先行し過ぎて、自分の事を蔑ろにしているからだよな、今回、そう、改めて思いました。ケンゴの想い自体は間違っちゃいないんですよ。でも、ケンゴが無茶をすれば、彼を心配する誰かの笑顔は曇るって事を、ケンゴは視野が狭まっている所為で、視えなくなってます。それじゃ、いつまで経っても、エタニティコアの力を暴走させてしまうわな。自分の命を軽く見る奴に、誰が守れる?
エタニティコアの力を欲し、地球に降り立ったアブソリューティアン。脳筋キャラ感丸出しのディアボロの圧倒的な強さに窮地へ追い込まれてしまうトリガーを、間一髪のところで救ったのが、ウルトラマンリブット。物腰柔らかな性格に適した戦闘スタイルを確立させている、確かな強者です。素人目線ですが、力の流し方、技の捌き方が、凄く上手いんですよね。自分のパワー不足を、敵の攻撃を無駄なくいなす事で補って、相手へ痛烈な一撃を確実に当て、ダメージを蓄積せ、それによって、相手から冷静さも削いでいき、勝機を確実に引き寄せていく感じです。そんな戦い方が出来るリブットから、トリガー、ケンゴは何を学んだのか、次回、それが明らかになります。
王様戦隊キングオージャー
第6話「王子の帰還」は、改めて、この『王様戦隊キングオージャー』の凄さを痛感しました。ついにギラ、ヤンマ、ラン、カグラギ、そして、リタの5人が揃った前回のインパクトを、軽々と凌駕してきましたね。きっと、私だけじゃないでしょうが、この『王様戦隊キングオージャー』がトップ5の人気作になっても、ちっとも驚きませんね。
徹底的に公正かつ中立なリタが、ギラに下した判決は無罪。自分が王族であった、それに対する驚きは飲み込み、ギラはすぐさま、シュゴッドへ向かいます。そんなギラを真っ先に笑顔で迎え、無事を喜んでくれたのは、コガネとブーンだったわけですが、ギラはすぐに、民衆に囲まれ、胴上げされてしまいました。何故か、民衆たちはギラが王子である、と知っていました。これまで、ラクレスに弟がいた、なんて誰も知らなかったはずなのに。恐らく、ラクレスが、あえて、ギラの正体を民衆に知らせたんでしょうね・・・自分の目的を達成するために。
城に向かうギラの前に立つのは、ヤンマ。彼が警戒しているのは、ギラの持つ、シュゴットと心を交わし、共に戦える力。それが、バグナラクに利用されたら、冗談抜きで、チキューの危機である。だが、ギラはバグナラクに付く気はないし、当然、ラクレスと共に戦う気もない。ギラの我が道を突き進むスタンスを知り、どこか安心したように笑うヤンマは、彼と共に歩き出します。ギラの仲間にはならない、と頑なに言っている割に、自然と相棒感が出て来てますね。
自分を胡散臭い笑顔で迎えてきたラクレスへ、何の躊躇いもなく斬りかかったギラを止めたのは、一応はラクレスの味方をしているカグラギと、常時中立派であるリタ。民を道具扱いし、他国を支配し、頂点に立つ事しか頭にないラクレスは、いきなり、五王国同盟を破棄し、「ンコソパ」、「イシャバーナ」、「トウフ」、「ゴッカン」は「シュゴッダム」の下に付け、と圧をかけてきました。しかも、このタイミングで、バグナラクが巨大な怪ジームを内包し、また、爆弾でもある繭を設置。すぐさま、ヤンマたちはシュゴッドで戦おうとしますが、何故か、反応しない。さすが、と褒めるべきなのか、ラクレスはヤンマたちから戦う力を奪っていましたね。しかし、そこで動けたのが、ギラ。けれど、ギラでもキングオージャーが呼べず、ゴッドクワガタが単身で巨大サナギムと応戦しますが、劣勢に追い込まれてしまいます。
そんな中、カグラギがカメジムから奪い取っていたゴッドスコーピオンのゴッドソウルを、ギラは手にします。あくまで、これは、私の見た感じですが、カグラギはわざと、ギラが奪いやすいように、ラクレスへ渡そうとしていましたね。ラクレスの口車に乗った民衆から敵意を向けられようと、大事なモノが視えているギラは、あえて、邪悪の王として振る舞い、ゴッドスコーピオンを召喚。巨大サナギムを、あっという間に倒します。ですが、そこで、まさかの展開が、何故か、キングオージャーが出現し、巨大繭を空へ投げ飛ばし、爆発の危機からシュゴッダムを救います。それだけならまだ驚きませんが、ここで、ゴッドスコーピオンがいきなり、キングオージャーを攻撃。分離したキングオージャーの核となっていたのは、ゴッドクワガタに似ていましたが、明らかに別物で、しかも、それはラクレスの意思で動いているようでした。野心を剥き出しにしたラクレスが、次に、どんな一手を打ってくるのか、ドキドキしますね。
仮面ライダーギーツ
30話「慟哭Ⅵ:手紙の中の王子様」は、かなりヘビーな内容でしたが、その分、弥音の精神的な強さと成長、そして、キューンとの絆が強まった事に胸を震わせられるストーリー展開になっていました。『王様戦隊キングオージャー』第6話に決して負けていなかった、一ファンとして、そう力強く断言したいです。
自分たちの勝ちを揺るぎないモノにするため、と言うより、単に相手をいたぶって、不幸のどん底に叩き落とす事で、自分が楽しみたい、それだけのために、弥音が父の願いによって生み出された、人ではない存在、愛娘の紛い物、と事実を晒したベロバ。私個人としては、勝つ為にどんな手でも使うってのは大事だと思ってます。多少、汚い手を使ってでも勝とうとするってのは、結構な覚悟を要する事ですから。ベロバのこれは卑怯を通り越して、下衆すぎるな、とは思いますが、勝てば何も言われません。だけど、勝つという結果が第一であり、過程や方法などどうでもいい、と仰った悪のカリスマであっても、最期は、最高に怒りで滾っていた不良が繰り出した正義の一撃で、粉々になったんですよね。
自分が、父とも母とも血が繋がっていない、本当に作り物である事を知ってしまった弥音は、ズタボロの心のまま、それまで住んでいた屋敷を出ていきます。もう、この時点で、かなり辛い訳ですが、ほんと、子供は「?」だったでしょうね。まぁ、そこはさておき、オーディエンスからも酷い罵倒を浴びせられた弥音をまだ、思っている者はいます。英寿、景和は言わずもがなですが、彼ら以上に心を痛めていたのが、弥音のサポーターであるキューンです。
けれど、手紙を書けば優しい言葉を弥音をかけられるのに、いざ、対面すると、本心とは裏腹のキツい言葉をぶつけてしまうキューン。どうして、自分でも、そんな風になってしまうのか、己の心を見つめられないキューンは、傷心の弥音の元へ駆けつける事が出来ません。そんなヘタレイケメンなキューンに苛立ちを露わにし、同時に、強烈な発破をかけてくれたのが、ある意味、弥音と同じで、普通の人間ではない英寿。何もするつもりが無いなら、自分の時代に帰れ、は中々に痛烈でしたが、これでショックをキューンが受けるのは、彼が弥音の為に何かをしたい、と本気で思っている証拠。
戦意など出せぬ状態で、最終戦に半ば強引に出る羽目になったナーゴは、やはり、まともに戦う事が出来ず、一方的に攻撃を受けてしまいます。ついに、心が折れてしまいそうになります。その刹那に、戦いの場へ飛び込んできたのは、キューン。最初こそ、弥音を想ってか、優しい言葉を綴った手紙を読んでいたキューンでしたけど、最後は、そんな手紙を破り捨て、自分の心が言いたい言葉を弥音に言い放ちました。確かに、自分は作られた存在かも知れない。だけど、鞍馬弥音として、本当の愛が欲しい、そんな自分の願いを叶える為に戦ってきた日々は、決して、嘘じゃない。自分の運命と真っ向から戦う覚悟が出来たナーゴは、キューンと共に、見事、ダンクルオステウスジャマトを倒し、最終戦を引き分けに持ち込みました。ラストでは、英寿の実母・ミツメに関する秘密も明らかになりましたし、これからの展開が、ますます、楽しみですね。