『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/6/11分)

2023-06-16 17:23:55 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第15話「繋がりは円環」、”円環”って単語から察せるように、メインを張るのはウルトラマンオーブ。

どのウルトラマンも人間たちや他のウルトラマンとの繋がり、絆を通して成長し、強くなっています。もちろん、オーブだって、その例に漏れません。とある事情、まぁ、ざっくり言えば、トラウマですね、で自分本来の力を発揮できなくなっているオーブは、他のウルトラマンの力を二つ、その身に借り受ける事で変身し、怪獣と戦い、タイプチェンジを行うスタイルのウルトラマンですから、繋がりに対する感謝の念が一層に強いのかも知れません。そんなオーブと繋がりを持っているウルトラマンは、結構、多いです。

今回の話で、紹介されていたのは、ウルトラマンセブンとウルトラマンゼロの父子ウルトラマン、ギンガ、ビクトリー、エックスのニュージェネ勢でしたね。

トラウマを克服して、自分だけの力と姿を取り戻したオーブですが、他ウルトラマンの力を借りて戦うスタンスは貫いており、新たな絆を育めば、更に強力なフォームを獲得する事が出来ます。ウルトラマンたちへの恨みを抱く・・・まぁ、ほとんどの怪獣、宇宙人に当てはまるでしょうけど、魂に実体を与えて使役し、なおかつ、自らも不死身の肉体を有しているレイバトスを討つべく、セブンとゼロに十年の修行を付けて貰ったオーブがチェンジできるようになったのが、エメリウムスラッガー。どんなフォームかと言えば、セブンの聡明さとゼロの勇敢さを兼ね備えたバランスが良い戦闘フォームですかね。例え、相手が不死身であろうと、再生能力が追い付かないほどの猛攻撃をぶち込めば良いってのは、荒獅子なゼロのような発想ですが、オーブはその戦法で見事にレイバトスを撃破しちゃいました。恐るべし。

ギンガ、ビクトリー、エックス、三人のウルトラマンの力で、オーブが得たのが、最強フォームと言っても過言じゃない、オーブ・トリニティ。二人じゃなく三人の力が合わさっているってのもあるんでしょうが、この力を得る際に、地球で出逢ったナオミ、ジェッタ、シンとの絆がより強まったのも、最強に到った理由ですね、間違いなく。しかし、そのトリニティフォームでも苦戦してしまうほど、サデスとデアボリックの力は脅威的。ピンチに陥ったオーブを救うべく、この戦場に現れてくれたのが、セブン。ほんと、今でも、モロボシ・ダンが人気なのは納得です。セブンのサポートもあり、新たに得たトリニティの力をより引き出せたオーブは、見事にサデスとデアボリックを一刀両断。サデスのやられっぷりは、ほんと、天晴でした。

 

王様戦隊キングオージャー

第15話「スズメにお見舞い」は、カグラギと、彼の妹・スズメの家族関係に迫るストーリーだったんですが、「まさか」の展開で、思わず、大声で笑っちゃいました。

どう考えても、良からぬ思惑を抱いているのが丸判りのラクレスは、ジェラミーに会うべく、カグラギを動かす。妹が人質状態にある事もあって、カグラギはジェラミーを歓待。ラクレスに対して、良い印象を抱いていないジェラミーは当然ながら、乗り気じゃない。しかし、ジェラミーが良い反応をしない事くらい、カグラギは予想済みで、彼は既にジェラミーを動かす方法も理解していた。ヤンマに、母の形見を悪戯の道具として使われた事にマヂギレした、つまり、ジェラミーの弱点は、家族。それを把握していたカグラギは、妹が人質に取られている事を、クロダさんに明かさせ、見事、ジェラミーを動かす事に成功・・・2000年生きているジェラミーを手玉に転がすカグラギ、とんでもねぇな。

ジェラミーの動かし方を把握しているのは、カグラギだけじゃない。面倒臭い性格である分、構ってちゃんな一面もあるからこそ、すげない扱いをされたら、ジェラミーはスパッと本題を喋ってくれる。ジェラミーから、カグラギがラクレスに妹を人質に取られ、その為に利用されている事を知ったギラは、当然、二人を一緒に助けたい、と願う。ギラのお人好しっぷりに呆れ返りながらも、ラクレスからカグラギを切り離し、完全に、自分達の味方に出来たなら、それは心強いのも事実なので、ギラに力を貸す事に。と言っても、王が他国の城に不法侵入をかましたら、一発アウトなので、潜入と救出は、変装(?)したギラだけで行わなきゃいけない。

メチャクチャ苦労しながら、やっと、スズメが幽閉されているらしい一室へ辿り着いたギラ。だが、普通に来たのならともかく、この格好だったもんだから、スズメは大絶叫。その声に大慌てで駆け付けたカグラギたち。普段、他者を欺いているからこそ、妹・スズメを心配するカグラギの姿には、嘘を感じませんでしたね。だけど、ここで、衝撃の事実が発覚。カグラギを駒扱いするために、ラクレスの手の中にあると思われていたスズメだけど、ラクレスラヴである事が明らかに。思ってもいなかった展開に、カグラギはメッチャ、ショックを受けてしまう。その傷心に付けこむようにして、トウフを属国化させようとするラクレス、ほんとにゲスいな。

ショックはショックだが、カグラギが常に第一とするは、民の笑顔と国の平和。例え、自分が屈辱感で腸が煮え繰り返りそうになっても、それを押し殺し、クズに頭を下げられる。本当に、強いな。そんなカグラギの、王としての姿勢、また、家族の絆に胸を打たれたらしく、ジェラミーは巨大化したバエジームと戦う事に。今回は、ゴッドタランチュラが、人型に変形し、タランチュラナイトとなり、とんでもない機動力を活かした戦闘を展開していましたね。バエジームも弱い訳じゃないんだろうが、タランチュラナイトが相手じゃ、まるで歯が立たず。さて、果たして、ラクレスは、本当に、デズナラク8世と和平交渉を行う気があるんだろうか・・・絶対、ろくでもねぇ事を考えてるよな、コイツ。

 

仮面ライダーギーツ

39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」では、前回、グランドエンドを実行した運営の思惑を、最強フォーム・MarkⅨへ変身し、ぶっ壊した英寿が、母から受け継いでいた創世の力で新たな世界を作り出した事からスタートしていますね。

創世の力を独占し、多くの不幸を積み重ね、この時代の人間を翻弄し、利用し、踏み躙ってきた運営のやらかしを、このままにしておくつもりは微塵もない英寿。「創世の女神」の息子として責任を果たすべく、彼は、ライダーたちの記憶を復活させ、先の戦いで壊れなかったタイクーンとバッファのIDコアも復元させます。しかし、あくまで、母から力の一端を受け継いでいるだけの英寿では、一度に全ての願いを叶える事は難しい。残念がりながらも、2000年生きているからか、地道に事を為す、その大切さも知っているようで、焦りはしない。このどっしりとした感じに、成長を感じますね。

そんな中、どういう訳か、街で、ジャマトが暴れ出す事態が発生。当然、英寿は駆けつけます。しかし、まさか、ポーンジャマト相手に、最強フォームであるMarkⅨを使うとは、と驚きました。ただ、よくよく考えると、英寿が持っていたバックルは、グランドエンドの影響で、景和たちのモノと同じように消えてしまったのかも知れませんね。多少の変化を起こしているようですが、やはり、ポーンジャマトごときじゃ、仮面ライダーギーツ MarkⅨ相手に善戦は出来ません。呆気なく倒された訳ですが、メッチャクッチャ小さいジャマトが、人間の中から出てきました。もしや、これは、寄生能力を持っているのか?

自分たちの、ライダーとして戦っていた記憶が戻っているのは、英寿によるものと知った景和たち。これから、どうすべきか、を迷う面々。しかし、景和は、人々がジャマトに襲われていたら、例え、変身できなくても、体が他人を助けるために動いてしまうタイプ。そんな彼の人の好さを知っているケララは、景和が自分の望む仮面ライダーになるまで、未来に戻らず、この世界に留まり続ける模様。ほんと、腹の中が読めんオッサンだ。いくら、景和が騙されやすいとは言え、さすがに、怪しんでいるよな。一方で、ベロバも、燻っている道長に接触。どこまでも、道長に執着するな、このバァさん。

いや、でも、ほんと、驚いた。とんでもねぇレベルで、ミニマムサイズのジャマトを生育していたのが、あの大智だったとは。人が変わり過ぎじゃない? 彼も、仮面ライダーとしての記憶を取り戻しているはずだけど、こうやって、ジャマトを使って、世界をメチャクチャにしようとしているって事は、何かがあったのか。一番、ありえるのは、ベロバか。一方で、運営も、グランドエンドは完全に達成したいようで、サマスは謎の男に命令を下します。どうやら、新たなゲームマスターらしい、この男は、創世の力を使うギーツを倒すために、ツムリを新たな創世の女神にする事を目論んでいる様子。やはり、ツムリがこの戦いのキーになるようだな。

コメント
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