『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/12/24分)

2024-01-05 17:53:03 | 日記

ウルトラマンブレーザー

第17話「さすらいのザンギル」は、種族や立場の差を超えた友情にグッと来るストーリーになっており、個人的には、かなり上位に来る回でした。

これまで、「SKaRD」やブレーザーと戦い、倒されてきた怪獣の姿が各地で確認される事態が発生。何故か、その怪獣には実体がなく、建物や人などを擦り抜けるので、被害と呼べるものはないが、不安を煽る事は事実。ゲントたちは、原因解明のために、タガヌラーの幻像が出現している現場に赴く。すると、謎の男がタガヌラーに斬撃を飛ばし、幻像は跡形もなく消えてしまうのだった・・・怪獣の幻に加え、その幻を消して回っている謎の男、混迷が増してきた事態に、首を捻ってしまうゲント。そんな折、まさか、謎の男がゲントに接触してきた。それだけでも面食らうってのに、男が宇宙人で、しかも、何故か、エセ侍を彷彿させる喋り方をするもんだから、ゲントはますます、参ってしまう。謎の男ことザンギルと共に、ゲントは風情のある喫茶店へ赴く。ザンギルは、コーヒーもお気に入りらしいが、知識が、やっぱり、妙な感じだ。

ザンギルはゲントの中にブレーザーがいる事も見抜いており、今回、彼らに接触を図ってきたのは、自分の手に余る怪獣を倒すのに力を貸してもらうためだった。かつて、己の強さに驕り、敵を斬る事だけを求めていたザンギルだが、本当の強さを持つ者に敗れ、これまでの罪を償う旅を続けて来たらしい。倒された怪獣の残留思念を祓う、その行いで贖罪を続ける中で、ザンギルは確かな力を備えていき、その旅も終わりが近づいていたのだが、最後の最後で、彼はとんでもない存在にカチ当たってしまった。それが、一度は、ゲントとブレーザーに黒星を付けた、あのニジカガチだった。荒神と崇められていただけあって、よりにもよって、このニジカガチ、実体を得てしまったらしい。

復活したと言っても良いニジカガチを、ザンギルの力を借りて、再び、倒したブレーザー。しかし、ニジカガチの怨念は桁違いだったらしく、両断された状態から、ザンギルの肉体に憑依する荒業をやってのける。まさか、ザンギルが自分に襲い掛かってくるとは思ってもいなかったブレーザー。しかし、戦わなかったら、自分がやられる。それほどの強さなのだ、ザンギルは。一方で、自分にニジカガチ(怨霊態)を倒すのに力を貸してくれたザンギルも倒したくない。だからこそ、ブレーザーはザンギルの中にいるニジガカチの怨念だけを斬った、チルソナイトソードの峰で・・・まあ、あの部分も峰と言えば峰か。何にせよ、ザンギルにダメージを与えずに救う事が出来たのは良かった。

ついに、108体の怨霊を斬り祓い終えたザンギル。再び、喫茶店でテーブルを共にしたゲントは、これから、どうするのか、とザンギルに問う。すると、ザンギルはやりきった表情で、自分に、これからはない、と告げる。実は、ザンギルもまた、未練が残る残留思念であり、霊石の力で実体を得ていたに過ぎなかったのだ。すべき事を終えた以上、もう、この世にはいられない。最期に、コーヒーが飲めない、それだけが残念だ、と冗談っぽく言って美しい逝き方を見せたザンギル。一人残されたゲントは飲んだコーヒーに、いつも以上の苦味を覚えたんでしょうねぇ。

 

王様戦隊キングオージャー

第42話「ラクレス王の秘密」・・・・・・もう、これ、感動した、の一言で済ませた方が良いですかね?

いや、良くないのは、私自身が最も分かっているんですよ。ただ、それ以外の感想、出てきましたか、皆さんは。

あれから何度も見返し、その度、ラクレスの覚悟を肌に感じ、スズメの愛に心が震え、ギラとラクレスの兄弟の絆に魂が滾ります。回を重ねるほど、余計な事は、一ファンとして書けなくなるっつーか、語彙力が乏しくされていきます。

これまでも、これぞ神回、と言われる話で打ちのめされてきましたが、それらの比じゃないほど、今回は凄まじい展開でした。

ギラとラクレスの、これまでのぶつかり合いがあったからこそ、しっかりと息の合った共闘によって、不死身のダグデドは敗北しました。しかし、コイツが、簡単に死ぬだろうか、ってのは甚だ疑問です。幹部を倒していないのに、ラスボスが先に退場ってのは、なんか、こう、スッキリしないっつーか、もう一つ、どんでん返しがあるな、と予感します。ミノンガンの中身もそうですけど、あのカメジムの胡散臭さっつーか、間抜けな策士っぷりが却って、腹に一物を抱えてやがるんじゃ、と・・・

 

仮面ライダーガッチャード

第16話「クライシスXmas!オロチ事変」は、『王様戦隊キングオージャー』第42話があまりに凄すぎて、やや霞みかけるも、怒濤の新展開で、しっかりとファンを滾らせてくれました。やはり、仮面ライダーシリーズでは、クリスマスに何かが起こる。

しかし、一つ悔やむべきは、今回は、映画を観ておくべきでしたね。年末は仕事が思っていた以上に、早い段階で忙しくなってしまって、映画館に行けず、2024年になってしまいました。どうにか、来週は時間を作りたいものです。どうやら、りんねが、想像以上の活躍をしているっぽいのかな?

今回、ラケシスが取り込んだ・・・いや、強引に取り込む羽目になったケミーは、オカルトの8「ジャマタノオロチ」ですか。八つ首の蛇だからこそ、ナンバーが8なんでしょうね。ラケシスが取り込み、なおかつ、彼女らのボスとも言えるグリオンが関与している、何より、神話級の怪物をモチーフにしているだけあって、これまで以上にデカくて凶悪。生きた人間を石像にしてしまう能力が、実に恐ろしい。親友でもある加治木を始めとした、自分の仲間が、オロチマルガムによって、次々と石にされていく絶望的な展開に、宝太郎は悲しみ、そして、怒る。

そんな怒りを胸に、オロチマルガムへ果敢と立ち向かうガッチャードだが、オロチマルガムは、あまりにもデカすぎる。変身解除に追い込まれ、それでも、足掻こうとする宝太郎に迫る攻撃。それから、彼を守ったのは・・・謎の仮面ライダー!? しかも、ガッチャードに姿は似ているけど、色は異なり、何よりも、強さが段違い! 変身者が誰かは、現時点じゃサッパリだけど、少なくとも、ケミーを101体全て回収しているからこその強さに到達しているようだ。その強さは、オロチマルガムを圧倒し、人型(?)を巨体を覆い隠していた黒雲の中から引きずり出せるほど。このまま、この色違いのガッチャードが倒すのか、と思いきや、彼(彼女?)は、驚いている宝太郎に、「自分で戦うか、私に任せるか」の選択を迫った。当然、宝太郎が選んだのは、自分でケミーを回収する道。ド根性で立ち上がった宝太郎はガッチャード に変身し、エックスレックスとユーフォーエックスの力を借り、見事にオロチマルガムを撃破。何だかんだで、クロトーとラケシスは、宝太郎に命を救われたな。

オレンジ色のガッチャードの正体、グリオンの今後の動き、ミナト先生の抱えているもの、りんねのテレビ本編での活躍、スパナの成長、そして、宝太郎が変身するガッチャードのパワーアップ、色々な要素が楽しみになる回でした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする