『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024/1/13分)

2024-01-19 20:08:53 | 日記

ウルトラマンブレーザー

第19話「光と炎」は、ブレーザーのパワーアップに大興奮必至な回でしたね。また、ブレーザーと「SKaRD」の絆がより一層に強まったと言っても過言ではないでしょう。

ブレーザーは、これまでのウルトラマンたちは異なり、フォームチェンジをしません。かと言って、決して、弱い訳じゃありません。こう言っちゃなんですが、野性味とフィジカル、なおかつ、技の工夫で、怪獣を倒す感じです。同時に、ブレーザーには、チルソナイトソードがあります。

そのチルソナイトソードが、ブルードゲバルガによってぶっ壊された時にゃ、ほんと、「うぉい!?」と声が出ちゃいました。ゲバルガがチルソナイトソードによって一刀両断された事を知っていたからこそ、真っ先に、脅威となる武器を壊したってのは、見た目に依らぬ知性の高さを感じさせました。

虎の子でもあるチルソナイトソードを失い、しかも、ブルードゲバルガの体内に取り込まれ、今まで以上の窮地に陥ってしまうブレーザー。そんなブレーザーとゲントのピンチを救うべく、ワームホールを通ってやってきてくれたのが、炎竜怪獣・ファードラン(命名はゲント)!! どうやら、ブレーザーのマブダチかな? いずれにしろ、強いッッ ブルードゲバルガから生えているイルーゴを一瞬で灰燼に化すって、どんだけの高温を帯びてるんだよ。しかし、このファードランの真骨頂は、単純な火力じゃなかった。まさか、ブレーザーの武装になり、彼とチルソナイトソードを強化するとは予想外。これは、カッコいい!! 炎と雷の力を以て、見事にブルードゲバルガに大勝利ッッ

エミと父の親子愛にグッと来たのも束の間、まさか、ここで、ドバシが動くとは。やはり、寺田さんの怪演が、作品をびしっと締めてくれている。ドバシの思惑が、現時点ではよく解らんな。少なくとも、心から、地球の平和を想っているようには思えん。ドス黒い野心を持っているのは、確実そう。エミの父親が遺した日記には、一体、どんな秘密が隠されているんだろうか。あくまで、個人的な予想だけど、ドバシがラスボス怪獣に変貌するパターン、あるだろうか・・・

 

王様戦隊キングオージャー

第44話「王の証!真の六王国同盟」は、ストーリーの深味に唸らされましたねぇ。

子供を置き去りにしているストーリー展開は今更ですが、今回は大人こそ真面目に考えなきゃいけないテーマでした。そのテーマってのが、「権力の扱い方」。正直な話、この「権力」ってものを、正しく扱える人間は、これまでいないし、今もいないし、これからもいないでしょうねぇ。どんなに立派な人間でも、自分の器からはみ出る「権力」を得てしまったら、どれだけ、強い自制心を持っていても、制御しきれず、性根が腐敗していき、自分の人生だけじゃなく、他者の人生までメチャクチャにしていってしまいます。

なら、「権力」なんか持つべきじゃない、と思うでしょうけど、国をトップとして守るためには、どうしたって、その「権力」を手にして、他国の権力者相手に対し、振るわなきゃいけません。大切なのは、「権力」の恐ろしさを実感し、「権力」に自分が変えられていく事を自覚しながら進んで行き、これ以上はマズいって所をちゃんと見極め、生贄もとい後継者に託すことかもしれませんね。

今回、その「権力」に魅入られ、闇落ちしかけたのが、ヤンマってのが、これまた、リアルですよね。ギラに真っ直ぐさで負けているにしても、ヤンマはヤンマで、口が悪く、尖がっている風を装っちゃいますが、何だかんだで、潔癖なところもありますから、「権力」に酔いやすいんでしょう。己には過ぎた力を手に入れてしまい、暴君となりかけたヤンマを、ギラが憤りを込めた拳でぶん殴って目を覚まさせるって荒療治が、実にグッと来ましたね。そして、ついに、ンコソパをメチャクチャにしてくれたヒルビルを、ヤンマは倒しましたね。

結局のとこ、今回のゴタゴタは、クセが強すぎて、なおかつ、これまでの戦いで確かな絆を築いているのに、素直に協力するのを嫌がる六人の王を結束させるために、ラクレスが仕掛けた一手だったんですね。やっぱり、色々と画策して、野望を秘め、動き続けてきたラクレスの方が、ギラたちよりも上手でしたね。何にせよ、ギラたちが、これまで以上に精神的な成長を遂げ、結束を強められたんだから、結果オーライって事でまとめるのが一番ですかね。にしたって、ラクレスとスズメ、牢屋の中で思いっきり、イチャつきおる。きっと、牢番さんも、見ないフリをしているんだろうなぁ。

 

仮面ライダーガッチャード

第18話「駆け抜けろ! 進化のファイヤーロード」は、エクスガッチャリバーに続く、パワーアップアイテムのガッチャーイグナイターを宝太郎がマヂに体を張ってゲットし、強化フォームに到る展開が、実に熱かったですね。

思惑は読めない(まぁ、個人的には、宝太郎たちを守り、同時に、彼らの成長に期待しているから、と信じていますが)ものの、ミナト先生が裏切った事によって、宝太郎たちは錬金アカデミーから追放された形となり、学校の記録、生徒たちの記憶からも、ミナト先生の存在は消されていました。記録の方はともかくとして、教師として、しっかり仕事をしていたであろうミナト先生は、世界を守る目的があったとは言え、生徒が自分の事を忘れるのはキツかったんじゃないでしょうか? その痛みに耐えてでも、事を為そうとしているのであれば、ほんと、尊敬できます。

ミナト先生の事を信じてはいるものの、さすがに、この現状には、強メンタルの宝太郎もショックなようですねぇ。そんな憔悴状態に陥っていようが、敵はやってくるもんです。蓮華、錆丸に続いて、りんねまでも闇の中に取り込んだムーンマルガム。そのムーンマルガムに対して、宝太郎はガッチャード デイブレイクと共に立ち向かう。ミナト先生の裏切りのショックが大きくとも、仮面ライダーとしての信念までは失っていない宝太郎は、デイブレイクと見事な連携を魅せます。ヴァルバラドとペアを組んでも、ここまで出来ないだろうに・・・やっぱり、デイブレイクって・・・・・・

ムーンマルガムを撤退させるも、改めて、自身の戦闘力不足を痛感する宝太郎。ナンバー10たちの力を借りるスーパー状態でも倒せないあたり、やっぱ、グリオンが用意した素体はかなりヤバい代物らしいですね。どうすべきか、と悩む宝太郎にデイブレイクが差し出したのが、ガッチャーイグナイター。これを使っているデイブレイクの強さを、実際に目にしているからこそ、宝太郎は、安易に受け取っちゃいけないんだ、と自分にブレーキをかけ、これを自分の錬金術で作る、そんなとんでもない発言をかまします。そんな宝太郎をバカにせず、むしろ、尊敬したかのようなデイブレイクは、「タイムロード」の能力で、宝太郎を過去へ飛ばす。10年前に飛ばされた宝太郎は、幼い自分がウロボロス界でホッパー1、スチームライナーと遊んでいるのを見て、エックスレックスとの邂逅で視た過去が事実であった、と知りましたね。同時に、宝太郎は、グリオンによる記憶改善で、りんねの父・風雅が裏切り者になってしまった事も突き止めます。そして、幼い宝太郎は、自分を守ってくれた宝太郎に、お礼として、自分にとって「友情の証」でもある宝物のゴーグルを贈りました。その後、風雅は小さいながらも、友達の為にガッツを魅せてくれた幼い宝太郎の記憶に礼を言いながら、規則に則って記憶を消しながらも、再会を予感していたようです・・・個人的に、気になるのが、どうして、幼い宝太郎は、ウロボロス界にいたんでしょうか? あそこは、普通の人間が入り込める場所ではないでしょうに・・・

現在に戻って来た宝太郎は、幼い自分から託されたゴーグルを素材として、新たなガッチャーイグナイトを練成。成功に喜んでいるのも束の間、ムーンマルガムが動き出します。しかし、覚悟を新たにした今の宝太郎に、もう、不安も気負いもありません。ここで、ムーンマルガムに勝てねば、人間とケミーが一緒に暮らせる未来を、自分の手で作るなんて夢のまた夢なんですから。人間的に成長した宝太郎は、ガッチャーイグナイターの力によって、ファイヤーガッチャードにパワーアップ!! ガッチャーイグナイターを使用したにも関わらず、自分と異なる姿に変身した事に、デイブレイクは驚き、そして、喜んでいましたね。ファイヤーガッチャード、最高の武器は、加速力。目にも映らぬほどのスピードは、攻撃力を格段に高め、相手にガードさせる事を許さず、仮に間に合ったとしても、ガードを吹っ飛ばします。人質を遣おうとしても無意味どころか、それは火に油を注ぐ結果に。とんでもないパワーを溜め込んでから飛び出して繰り出すスチームホッパーバーニングフィーバーは、脅威的な再生力を誇っていたムーンマルガムの核すら焼き尽くし、見事、ネミネムーンの救出にも成功しました。そして、やっぱり、デイブレイクは、未来、しかも、最悪の絶望を経験した事で最強になった宝太郎だったようですね・・・大雑把に言えば、デイブレイクはエミヤかな? いずれにしろ、未来は少しだけ変わったようだ。これからの、宝太郎たちの戦いが楽しみだな。

 

コメント
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