ウルトラマンアーク
第20話「受け継がれるもの」は面白いってのもそうですが、どちらかって言うと、子供を持つお父さんに刺さる内容だな、と私は感じました。
独身だからっと卑下するつもりはありませんが、この第20話の良さ、本質、脚本家がこのエピソードを通して言いたい事は、やはり、ちゃんとしたお父さんにだけ伝わるモノなんでしょうね。
SKIP星元市分所の所長である伴さんを、西さんが演じてくれていて良かった、と感じる事は、これまでも何度かありましたけど、今回は特に、それを強く思えました。西さんのお子さんは男の子ですが、育児の経験を、ヒロシの娘・つぐみに対する接し方に活かしたんでしょうね。良いお父さんであり、つぐみさんが、そんな所長を尊敬しているのが伝わってきました。
リポーターの職業体験で食レポをしていた時は、性格的に向いていないのか、それとも、ガチガチに緊張していたのか、そこは定かじゃありませんが、つぐみさんは、まぁ、ハッキリ言っちまうと、見ていられないレベルでした。しかし、ウルトラマンアークが戦いを終え、父の伴さんと対峙している時のリポートは、実に堂に入っており、立派なもんでした。父には父の戦い方があるからこそ、自分は父と違う戦い方で、怪獣災害から人々を守りたい、と考えているからこそ、今回、このリポーターって職業体験を選んだのかも知れません。
今回、ウルトラマンアークと戦ったのは、古代怪獣のゴメス。厳めしいけれど、妙に愛嬌を感じる見た目ですよね。有名、高名かっつーと微妙ですけど、知名度が低いって程でもありません。だからこそ、そのゴメスが空を飛んだ時には面食らいました。あれ、ゴメスって飛行能力持ちだっけ?と真面目に首を傾げちゃいましたし、バリアを張った時には、もう、唖然ですよ、こっちとしちゃ。そんなゴメスを、ウルトラマンアークが、普段の想像力を活かした理知的なセントウスタイルはどこ、と思うくらいの力押しで倒した時には、もう、笑うしかありませんでした。
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ44「届け屋が届かない」・・・・・・重いッッ
この『爆上戦隊ブンブンジャー』も終盤かつラスボスとの戦いに突入していますから、これまでのポップでコミカルな雰囲気は鳴りを潜め、これまで以上にシリアスな空気は出してくるだろうな、と予想はしていました。
けど、これは、私の予想をはるかに上回ってきました。ある意味、これは、良い裏切り、と表現しても差し支えないレベル・・・・・・いや、でも、この展開はエグすぎでしょ。戦隊サイドに戦死者が出るって展開は、これまでの作品にもありましたけど・・・・・・辛いわ。
スーパー戦隊シリーズに限らず、もう、特撮そのものが、完全に子供向けなモノじゃなく、むしろ、大人こそ見るべきジャンルになっているのは今更なんで、このストーリーは子供が泣くわ、と野暮なツッコミを入れる気はありませんが、やりすぎでは?
とことんまで追い詰められてこそ、大逆転の爽快感が活きてくるんでしょうけど、これ、引っ繰り返せる空気なのか? いや、でも、これを引っ繰り返してこそのプロか。楽しみにしてますッ
仮面ライダーガヴ
第18話「激強!プリンな用心棒」は、このサブタイトルに偽りなしで、前回に増して、仮面ライダーヴラムの戦闘センスが光りに光っていましたね。
それこそ、ガヴとヴァレンの強さが序盤レベルなら苦境に追い込まれても納得ですが、二人とも、これまで単身でも、共闘した状態でも、グラニュートを倒してきていますし、複数のフォームも得てますから、実力そのものは上がっているんですよ。それでも、ヴラムの方が一枚上手。仮面ライダーとしてのスペックが高いってのもあるにしろ、やはり、ラーゲ9自身の戦闘センスが優れているんでしょうね。相手を、自分が攻撃しやすいように動かす、そんな感じでした。ニエルブの割り込みで、戦いは決着が付かず、中断しましたけど、ケーキングで戦っても、ギリギリ互角だった可能性は高いですね。
ヴラムの強さを実感し、焦りを抱くショウマと絆斗。そんな荒ぶった精神状態だったからか、絆斗はショウマに対して、何か隠し事があるよな、と詰め寄っていました。本来であれば、誤魔化すべきだったんでしょうけど、ショウマもショウマで敗北していたかもって危惧感で余裕がなかったのか、ストマック社が兄弟経営だ、と情報を開示しちゃっていましたね。さすがに、自分もストマック家の人間だ、とは打ち明けられませんでしたけど、絆斗が誤解ってほどではないにしろ、状況的に納得してしまい、友情が壊れずに済んだもんだから、余計に、事実を告げられなくなってますね、これ。
ヴラムの強さもさておき、ともかく、グラニュートからヒトプレスされた犠牲者を取り戻さなきゃいけない、と動き出すショウマと絆斗。そんな二人が取ったのが、人々に警戒心をしっかりと植え付ける作戦。『爆上戦隊ブンブンジャー』でも、ブンブンジャーが地球の敵であるって情報を使い、人々を疑心暗鬼にしてますが、こっちは、むしろ、情報の正しい使い方であるな、と思いました。これまでの作戦が使えなくなり、余裕を失うチョールに対し、ラーゲ9は冷ややかで、「そんなに闇菓子が欲しいのか」と嘲ります。それに対するチョールの言動で、ドラッグの中毒性がどれほど恐ろしいか、を感じ取ったのは私だけじゃないでしょう。
いよいよ強硬策に出たチョールと再対戦しようとするガヴとヴァレンですが、当然、ヴラムも参戦します。てっきり、グラニュートの状態でないと変身できないシステムなのか、と思っていたんですが、どうやら、人間態でも変身は可能なようです。タイマンするのは危険、それは百も承知で、人命優先だ、とヴァレンはヴラムの足止め役を買って出ます。ヴァレンの覚悟に応え、ガヴは各フォームを見事に使いこなして闘います。こういうフォームチェンジ連続はグッと来ますよね。一方で、ヴァレンは持ち前の泥臭さ全開で戦い、ヴラムに抵抗します。ダメージを与えても食い下がってくるヴァレンに面倒臭さを募らせたタイミングで、ヴァレンが発した言葉によって、一瞬の隙を見せてしまうヴラム。どうやら、彼も彼で、やはり、ストマック家と闇菓子を強く憎む理由を持っているようです。それを考えると、仲間になるって展開も期待できますけど、既に、人間を攫ってますからねぇ、そこがネックか。
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