木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

gooブロgoo、初めまして。

2012-08-02 23:27:53 | 日記


そう、忘れないウチに。
最近のマイブーム。
“人の手紙を読むこと”
「ヘッセ 魂の手紙 思春期の苦しみから老年の耀きへ」ヘルマン・ヘッセ
「レターズ ミセスXとの友情」ダーク・ボガード
「一五〇通の最後の手紙 フランス革命の断頭台から」オリヴィエ・ブラン
「恋する手紙」マドレーヌ・シャプサル編

ヘッセ十代の頃の手紙の思想的な早熟ぶりに驚き。大戦中の冷静な未来への眼差し。自分の考えを書く、それも相手に伝わるように書くことの大切さ。そして、どんな時にも相手に対する“思いやり”に満ちている。

映画俳優として有名なダーク・ボガード。まさか、こんなに魅力的な手紙が書ける人とは、夢にも思わず。時に辛辣、またユーモラスな文章にいっぺんにファンになってしまった。自伝的小説も出版されてるそう。読んでみたい。

フランス革命当時の状況が垣間みえる。感情的なのに、お金の事などは冷静に明記してるのが遺言状らしい。全体的に、文章力というより、歴史的価値が大。

ユゴーやジョルジュ・サンドなど、著名人が恋人に宛てた手紙。それぞれの人生に思いを馳せつつ。詳細が知りたくなる。やはり自伝か?


そう言えば、先日読んだ「抱擁」A・S・バイアットも、フィクションだけど、手紙がキーワードな内容。それにしてもイギリスの文学者のポエム好きは重症。
そして、「恋する〜」で興味を持った繋がりで読んだ「ジョルジュ・サンド木靴をはいて月をとろうとした夢想者」ユゲット・ブシャルドー。こんなに書きまくってた人だとは。働きづめ。
サンドとフロベールの年齢と性別を越えた友情、というか“理解”に感激。
という事で、今度は「往復書簡サンド=フロベール」が読みたくなってます。
女性作家による女性の伝記シリーズの「ナンシー・キュナード」M・チザムと「サラ・ベルナール」F・サガンも読みたい。