木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

怪談

2012-08-17 15:38:14 | 日記


『スティーヴンソン怪奇短編集』ロバート・ルイス・スティーヴンソン
強烈な印象を残す[ねじけジャネット]。ねじけたり、かしいだり、ゆがんだり…この描写が映像的。思わず想像してしまいゾワっ。
[びんの小鬼]どんどん値段が安くなっていくという変わった恐怖。瓶の中で蠢いてる感触がゾッとする。
[声の島]展開が読めない。一難去って、また一難。気が付くと良くない方向に進んでます。ストーリーテリングの上手さ。
[マーカイム]突然現れる助っ人の、得体の知れ無さ。穏やかで落ち着いている所が余計怖い。


『M・R・ジェイムズ怪談全集1・2』モンタギュウ・ロウズ・ジェイムズ
謎の生き物の全体像が解らない怖さ。
ベッドの下から、毛むくじゃらの手がチラッと見える。その恐ろしさ。
正体が解らない恐怖を楽しむ。

怖〜い短編で、優秀なものは数あれど。
個人的に印象に残ってるのは。
『信号手』ディケンズ
『手』モーパッサン
『黒い玉』トーマス・オーウェン
などなど。

短編集は一気に読むとどれがどれだったやら解らなくなるので(私の場合は)。
一編読んでは、他の本を読みという風にしてますけど。
それでも、覚えてられない…
細かくメモッとくしかないかなぁ。
覚えてなければ、また新鮮な気持ちで読めるからいいや。