むかし
私の武道の弟子に
片腕のない人がいました。
一般には
彼に対して
他の人と全く同じように接すること
一切の差別をもうけないこと が
常識からすれば
やさしいやり方なのかもしれません。
しかし
私は そうしませんでした。
彼を 「区別」したのです。
少なくとも
片腕がないことは
両腕があることとは違う ・・・ のです。
その相違をないものとして
同等に扱うことは
一種のごまかしであり
武道においては
危険すらともなう ・・・ のです。
だから
私は彼に
あなたを他の人と
同等に扱うことはできない
あなたの場合は
こうしたほうが安全だよ
・・・ ということを教えたのです。
私は
彼と他の弟子の間に
優劣をつけた ・・・ のではありません。
つまり
差別した ・・・ のではありません。
差別というのは
個体間の相違にすぎないことを劣等視して
そこに上下をもうける ・・・ ことではないでしょうか。
だが
私のしたことは
上下をもうけたのではなく
違いは違いとして
左右に分けただけ ・・・ のことでした。
つまり
差別ではなく
区別しただけ ・・・ のことでした。
私の武道の弟子に
片腕のない人がいました。
一般には
彼に対して
他の人と全く同じように接すること
一切の差別をもうけないこと が
常識からすれば
やさしいやり方なのかもしれません。
しかし
私は そうしませんでした。
彼を 「区別」したのです。
少なくとも
片腕がないことは
両腕があることとは違う ・・・ のです。
その相違をないものとして
同等に扱うことは
一種のごまかしであり
武道においては
危険すらともなう ・・・ のです。
だから
私は彼に
あなたを他の人と
同等に扱うことはできない
あなたの場合は
こうしたほうが安全だよ
・・・ ということを教えたのです。
私は
彼と他の弟子の間に
優劣をつけた ・・・ のではありません。
つまり
差別した ・・・ のではありません。
差別というのは
個体間の相違にすぎないことを劣等視して
そこに上下をもうける ・・・ ことではないでしょうか。
だが
私のしたことは
上下をもうけたのではなく
違いは違いとして
左右に分けただけ ・・・ のことでした。
つまり
差別ではなく
区別しただけ ・・・ のことでした。