気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

区別 と 差別

2010-02-09 06:38:38 | Weblog
むかし

私の武道の弟子に

  片腕のない人がいました。


一般には

彼に対して

  他の人と全く同じように接すること

  一切の差別をもうけないこと が

常識からすれば

  やさしいやり方なのかもしれません。


しかし

私は そうしませんでした。

彼を 「区別」したのです。


少なくとも

片腕がないことは

  両腕があることとは違う ・・・ のです。


その相違をないものとして

  同等に扱うことは

    一種のごまかしであり

武道においては

  危険すらともなう ・・・ のです。


だから

私は彼に

あなたを他の人と

  同等に扱うことはできない

あなたの場合は

  こうしたほうが安全だよ

           ・・・ ということを教えたのです。


私は

彼と他の弟子の間に

  優劣をつけた ・・・ のではありません。

つまり

  差別した ・・・ のではありません。


差別というのは

個体間の相違にすぎないことを劣等視して
 
  そこに上下をもうける ・・・ ことではないでしょうか。


だが

私のしたことは

  上下をもうけたのではなく

違いは違いとして

  左右に分けただけ ・・・ のことでした。


つまり

差別ではなく

  区別しただけ ・・・ のことでした。











シルバーシート 考

2010-02-09 05:55:45 | Weblog
シルバーシート ・・・


あくまで

それは

  老人優先席なのに

現実には

  老人専用の特殊な席 ・・・ になってしまっています。


だから

満員なのに

   そこだけが空いていたりします。


あるいは

一般席にいる若者が

  シルバーシートじゃないからと

前にお年寄りが立っても

         席を譲らない ・・・
 

本来は

全席がシルバーシートである ・・・ べきなのです。


老人をいたわる行為は本来

    個人の自主に任せる ・・・ べきことです。


それを

  あえてシステム化したがゆえに

かえって

老人を

  弱者として特別視する「逆差別」を

      生んでしまった ・・・ のではないでしょうか。


福祉とか

「やさしさ」の方向が

      間違っている ・・・ のではないでしょうか。