気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

夫婦はついに他人 ・・・ ③ 和とは不和 

2010-02-19 16:13:02 | Weblog
曽我老師の言葉に


和とは不和なり

不和の象徴なり

大悲なり

しかれども感応道交す

  ・・・ とあります。



「和とは不和なり」と

  親子であろうと

  夫婦であろうと

それぞれの立場

     背景

     性質は

         ・・・ 違うのです。


そのちがうというところに

    目をひらくことによって

感応道交

心を通いあわせることができる ・・・ のです。


しみじみと語りあって

夫婦といえども

  他人だ と見きわめたとき

そこにはじめて

  楽に心を通いあわせることのできる世界が開ける
 
                        ・・・ のですね。






夫婦はついに他人 ・・・ ② 眼をひらく 

2010-02-19 13:53:09 | Weblog
「他人ということ」 とは

断絶 ということを

  いっているのではない ・・・ のです。


いくら生活をともにしていても

  考えることも

  性格も

  たまわったもの は

別なのだ と

一緒になれないのだ ということに

    眼をひらくことによって ・・・

はじめてそこに

夫婦という呪縛から

        開放され ・・・

人間として

  出遭うていける ・・・ のではないでしょうか。


そこに

  「和とは不和なり」 と

  仲よくしていこう

  和していこう とすると

どうしても

そこに

  和していけないものがある ・・・ ということを

しっかりと

     ・・・ 見定めていかねばなりません。


一度

他人というところに

     ・・・ 戻らねばなりません。









 

夫婦はついに他人 ・・・ ①  しがらみ

2010-02-19 12:04:41 | Weblog
今日しみじみ語りて妻と一致する夫婦はついに他人ということ

  ・・・ 柴生田稔さんという方の短歌です。


私たちの感覚では

夫婦というものは

  仲よくなければならない。

夫婦円満

  ということをいいます。


しかし

それは

  もちろんよいことでしょうが

あくまでも

     ・・・ たてまえです。


夫婦は一体同身 ・・・ といわれても

生きている世界

育った環境

男と女の性質は ・・・ まったくちがうのです。


「夫婦はついに他人ということ」

    というと

なにか淋しく 冷たく

    感じられますが ・・・


ここに立ってはじめて

夫婦というもの

  愛し合わねばならない とか

  こうあるべきだ という

夫婦であるがゆえの

  しがらみから開放され

お互いの存在を

  認めあっていける ・・・ のではないでしょうか。


「しみじみ語りて」というところに 私は

     夫婦の深い安らぎと共感を ・・・ 感じます。












目覚め ・・・ いのちの尊厳

2010-02-19 09:36:20 | Weblog
静かな念仏詩人

  竹部勝之進さんの詩に ・・・


犬が路傍に坐っていたが

のろのろと歩きはじめた

犬は本能的に動いているのである

本能を自覚できるのは

人間だけである

人間だけが

目覚めることができるのである

人間に生まれたありがたさ

               (人間の歌)



人間に生まれた幸せは

  本能(煩悩)に目覚めるところにある と

人間だけが

  目覚めることのできる動物だ ・・・ といっています。



人間が

  そのいのちに目覚めるところに

               感動するいのち。

それが

  いのちの尊厳 ・・・ ではないでしょうか。


逆にいえば

現代の貧しさは

  この目覚めを失った貧しさ ・・・ ではないでしょうか。









聴聞 ・・・ 縁がくれば

2010-02-19 08:28:35 | Weblog
聴聞 ということは ・・・


聴聞する ことによって

愚かなものが

  賢くなるのでなく

おそまつなものが

  立派なものになるのでなく

腹立つものが

  腹立たなくなるのではなく

愚かなるものとして

おそまつなものとして

縁がくれば

いつでも腹の立つ存在として

   ありつづけてあるわが身が見えてくる

            ・・・ ということでしょう ね。












ナルホドソウカ ・・・ 聞く

2010-02-19 07:55:13 | Weblog
人の言うことを

ナルホドソウカ

とうなづけたら

そこには小さな花が咲くようだ


・・・ 念仏者 榎本栄一さんの詩です。



「 ナルホドソウカ 」と

       全身で頷けたとき

そこに

小さな花が咲く ・・・ のです。



心の病をほぐすとは

小さな花を咲かせること ・・・ ではないでしょうか。


「聞く」という一大事を

         忘れています。


それが

豊かさの中での

  人間の最大の不幸 ・・・ ではないでしょうか。










裏表 ・・・ 聴聞

2010-02-19 07:10:18 | Weblog
あるお母さんからの

  お便りの一節に ・・・



・・・


五年生の子どもの文化祭に

  コンニャクのおでん係をしました。


串にさしたり

煮たり

  一所懸命していましたら

不意に

「 裏表のある者が

      裏表のないものを

           作っているなあ 」

                 ・・・ と思い

悲しくも

  おかしくなってしまいました。



・・・ と ありました。