僕ら日本人は、もはやサムライのマインドを失ってしまったのだろうか?
幕末に完成した「武士」という人間像は、日本人が生みだした、
多少奇形であるにしてもその結晶の見事さにおいて人間の芸術品といえる。
この種の人間は、個人的物欲を肯定する戦国期や、
あるいは西洋には生まれなかった。
人はどう行動すれば美しいか、
ということを考えるのが江戸の武士道倫理だろう。
人はどう思考し行動すれば公益のためになるか、
ということを考えるのが江戸期の儒教である。
この二つが、幕末人をつくりだしている。
世界は、今から150年ほどまえ、サムライを発見した。
「サムライ」という日本語が幕末期から今なお世界語であり続けてるのは、
彼らが髷を結い刀を帯びてチャンバラをするからじゃなく、
他に類を見ない美的人間ということで世界が珍しがってるんだろう。
サムライの一典型として、出処進退が涼やかであることが挙げられる。
彼らは死に際しても、うろたえることなく、美しく振る舞った。
ましてや、地位に恋々としたり、権力に固執したりしなかった。
江戸期の武士の人口比率は全体の1割程度だったにせよ、
平成の御代の僕らはその遺伝子をわずかでも受け継いでいると思いたい。
このマインドを、この行動規範を、
今の政治家に、菅総理に望むことは絵空事に過ぎないんだろうか?
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