雰囲気のいい茶室がある。
この季節、にじり口へと続く庭の紅葉が美しく、
お許しを得て写真をパチリ。
茶の湯にたいして、僕は茶道を解さないからか、
何となく敷居が高いイメージがある。
でも、先生曰く、
「本来、茶道とは堅苦しいものじゃなく、自由でダイナミックなもの」
ということらしい。
茶室にインド産の香を焚くことによって、
万里の波濤の彼方に広がる遙かな地平に想いを馳せたり、
朝鮮の農家で使われれていた何の変哲もない茶碗に侘び寂びを感じたり、
要するに、狭くて粗末な茶室にいながら世界を感じる芸術だという。
受け売りだけど、茶道には
「苫屋に千金の馬を繋ぐ」
という屈折した美意識が根底に流れている。
現代風にいえば、
「フェラーリで吉牛にいく」
みたいな感じかな?ちがうか!
時たま、この茶室で先生の奥さまにお茶を点てていただく。
むろん抹茶碗は先生の作品だ。
当初は作法を気にして緊張してたけど、
先生の「茶道は自由」というお言葉に甘えて、
最近は無粋にもカブガブ飲んでる。
床の間の掛け軸や生けられている花にも
何かしらのメッセージがあるんだろうけど、
無粋な僕にはわからない。
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