シリーズ第19弾。
今回は、クールなモダン・ミュージックにコミットしたナンバー
「ワイルド・ハーツ - 冒険者たち」
曲のテーマとは関係なく、とにかくかっこいいナンバーだと思う。
The HEARTLAND 時代のライヴでは、
3番の歌詞「ラジオに流れるサキソフォン」の直後に演奏される、
ダディ柴田のアルト・サックスのソロが印象的だった。
あえて抑揚を押さえたヴォーカル・スタイルも、
このナンバーの精度をあげている。
冒険者たち - Wild Hearts -
アルバム『Café Bohemia』収録 (1986年12月発売)
「ダウンタウンボーイ」の続編的なナンバー。
現代社会で「個」が「個」であり続けることの困難を歌っている。
純粋にアウトサイダーであることが極めて困難(または不可能)な現代において、
佐野さんは「個」の自覚がどこに行き場を求めればよいのかを探りつづけるが、
その明確な答えは(当然ながら)得られることはなく、
ただ「誰れもが心に」抱えた「見知らぬ夜明け」とつき合いつづける
「覚悟」だけが表明されていく。