とくだん精緻なレヴューを書く気はないけど、以下は備忘録として。
Black Snake Moan
ブラック・スネーク・モーン
サミュエル・L・ジャクソンとクリスティナ・リッチ
という個性派の実力者が好演している。
S・L・ジャクソンは、ホントにオールマイティな役者だ。
アクション、コメディ、サーガ、SF 、ヒューマン・タッチ、
音楽もの(ミュージカルは観たことないが)、ラヴ・ロマンス、戦争もの、
ヴァイオレンス、ホラー、サスペンス、パニック、そして B 級まで、
何だってパーペキにこなす。
この作品では、ブルースを歌うシーンが特に圧巻。
クリスティナのほうは、あいかわらずの個性。
『バッファロー’66』のアブノーマル感を彷彿とさせる存在感だった。
ステキです!
ストーリーは、
セックス依存症の女の子を、離婚した初老の黒人が鎖で繋いで監禁する
といったヤバイものだけど、まったくエロくはない。
むしろヒューマン・ドラマに仕上がっていて、清々しくさえあった。
Witness
刑事ジョン・ブック 目撃者
この映画で興味深かったのは、
「アーミッシュ」というキリスト教のある一派の信仰と生活。
僕はアーミッシュについて知らなかったから、
冒頭の宗教儀礼や出演者の服装についてピンとこなかった。
黒ずくめの出で立ちと山高帽から、
最初はオーソドックス(ユダヤ教徒)じゃないかと勘違いしていた。
しかし、アーミッシュの未亡人とジョンがなぜ恋仲になったのか?
ちょっと唐突感は否めない。
いきなりの「惚れてまうやろー!」的な展開?
ヒロインのケリー・マクギリスは、『トップガン』のときとちがって、清楚で魅力的だった。
むしろ、この映画のほうがセクシーに感じたな。
Almost Famous
あの頃ペニー・レインと
まず単純に、邦題がイケてる。
訳者は誰だろう?センスいいよな。
70年代のアメリカのロック界をモチーフにした作品。
監督のキャメロン・クロウは、
実際に15歳 or 16歳でローリング・ストーン誌のライターをしていたから、
自身の自伝的作品なんだろうか?
いずれにしても、そのころの体験が生かされてるだろうから、
当時のロック・バンドとグルーピーはこんな感じだったんだろうな。
ペニー・レインと自称するキュートでミステリアスな女の子が登場するんだけど、
BGM には「ペニー・レイン」は使用されてなかった。
主人公の母親がロックを頽廃とドラッグの音楽として毛嫌いしてるのだけど、
サイモン&ガーファンクルさえも認めてないことには笑えた。
ジャケ写を見て、「この二人、完全にラリってる」って。
xXx : State of a Union
トリプルX ネクスト・レベル
これは HDD じゃなくて、地上波で観た。
テレ朝系の日曜洋画劇場だったかな?
まぁ、いいんじゃないでしょうか?
ツッコミどころや NG 場面はたくさんあったけど、
ドンパチやって悪党を倒す、というシンプルなプロットを楽しめばね。
この映画にも、サミュエル・L・ジャクソンが出演している。
前述の『ブラック…』と撮影時期はちかいと思われるけど、
体重はおそらく10キロ以上減量している。
役者魂です。
前作のヴィン・ディーゼル版のほうが、デキはかなりよかった。
CG(VFX)にたよりすぎてて、最後はなんかアニメみたいになってたな。