さっき車を走らせていたら、カーラジオで紹介していた。
「九州人、とりわけ博多っ子は毎朝、明太子を食べている」
と思われてるようだけど、そんなことはない。
メンタイは高価だし、塩分も高い。
もっぱらお使いものなんだよな。
僕ら小市民が食べるのは「切子」と呼ばれる、お得な形がくずれたメンタイ。
味はいっしょです。
辛子明太子を最初につくった(発明した)人はハッキリしている。
味の明太子 ふくや の創業者、川原俊夫氏だ。
引揚者だった氏は、子どものころ、朝鮮半島?で「メンタイ」を食べていた。
戦後、博多に居を構え、奥さまと食料品店をはじめた。
その店の目玉として、むかし親しんだメンタイを売りだそうと「辛子明太子」を開発した。
当初はうまくいかず、人気もなかったが、
創意工夫の末、ようやく現在の辛子明太子が完成した。
そして1949年(昭和24)1月10日、
商売の神様 十日恵比須神社の縁日にちなんで、
氏はこの日、はじめて苦心の作「辛子明太子」を店頭に並べた。
氏のすばらしさは、苦労してつくりあげた明太子のレシピを
惜しげもなく他社(人)に教えたことだ。
特許も出願しなかったし、ロイヤリティさえ要求しなかった。
「美味しいものを多くのひとに食べていただきたい」という純粋な心だったのだが、
結果として、このことが明太子が広く世間に知れ渡り、
博多名物になっていく大きな要因になった。
以上のことは、氏のご長男で現社長の川原正孝氏から直接きいた。
無私の精神とは少しニュアンスがちがうけど、
このエピソードは商売の本質の何ごとかをあらわしているように思う。
今夜は、会社の主任さんたちとの新年会。
メンタイを肴に一杯!
そっ!意外と九州人は、ご飯のお供じゃなくて、酒の肴としてメンタイを食すのだ。
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