SIDEWALK TALK

L'affaire Farewell

Farewellフランス映画にはシンパシーをあんまり感じないんだけど、
この作品はオモシロかった。
僕は、東西冷戦時代をモチーフにしてるプロットが妙に好きだ。


20世紀最大のスパイ事件といわれる「フェアウェル事件」を題材にしている。
派手なシーンは皆無で、地味に、重厚に、きめ細やかに
KGB エージェントとフランス人民間スパイとの接触、
そしてその家庭生活を描いている。


史実にどれくらい忠実なのかはわからないけど、
ディテールはともかく、ほぼこんな感じだったんだろう。
「フェアウェル事件」がソ連崩壊にどれだけ影響したか、改めて認識できた。
軍事費の40%を諜報活動が占めていたのが事実なら、共産主義恐るべし。
技術開発よりもパクリの方が簡単だというのは、現在もあるあの国を連想させられる。


歴史は巨視的に見なければならないけど、現在進行形のときはなかなかむずかしい。
21世紀になった今、当時の冷戦構造をみると、何かおかしみさえ感じてしまう。
スパイ活動の方法なども、今からみれば子供騙しだ。


しかし、スパイは過去の遺物なんかじゃなく、現実に今もいる。
昨年も、アメリカとロシアでスパイの交換をしたことでもわかる。
とすれば、コノテの作品を単なる娯楽として楽しむのはお気楽すぎるんだろうか?

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