SIDEWALK TALK

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No Damage

2013-06-29 10:53:25 | 佐野元春
Eddie_cochran佐野元春のアルバム『No Damage』がリリースされて、
今年で30年目を迎えたらしい。
先週と今週のMRSで特集があった。
この作品は、ティーンエイジャーのころ、
もっともよく聴いたアルバムのひとつだ。


ベスト盤的なコンピレーション・アルバムで、
佐野さん本人も、当時をふりかえって、
「ろくにヒット曲もなかったのに"The Greatest Hits"と副題をつけた」
と自嘲を含みつつ、可笑しがっている。


Girl's Life Side、
つまりB面に「彼女はデリケート」が収録されている。
オリジナルは『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』に収められているから、
この楽曲は大瀧詠一によるプロデュースということになる。


こんなエピソードがある。
当初、佐野さんは「彼女はデリケート」を
ダブルヴォーカルでレコーディングした。
自信満々で大瀧さんに渡したが、即ダメ出しを食らい、
ヴォーカルを録り直した。
大瀧さんは、ヴォーカルブースで小首をかしげる佐野さんに向かって、
「佐野くん、エディ・コクランだよ」とひと言だけいったそうだ。
結果、わずか2回のテイクでOKがでたという。


ここで気になるのが、
佐野さんが録音したというダブルヴォーカルのテイク。
言葉に厳格な佐野さんが「ダブルトラック」じゃなくて
「ダブルヴォーカル」と明言してるから、
当時の佐野さんの制作環境から、
このテイクは伊藤銀次とのデュエットだった可能性が高い。
たとえて言うなら、エルヴィス・コステロ&ニック・ロウみたいな
クールな仕上がりだったんじゃないだろうか?


佐野さん自身、完璧なテイクだったと自負していたくらいだから、
マスターテープはあると思う。
いつか聴いてみたいと思うのだけど、叶わぬ夢なんだろうか?
にしても、あれから30年。
「ぼくは大人になった」のかな?

定期検診の夜

2013-06-27 10:28:07 | 健康・病気
Blood_pressure2オッサンになると、カラダのあちこちにガタがくる。
筋力も落ちるし、関節の可動域も小さくなる。
無駄な抵抗だと知りつつも、僕は毎朝、
簡単なストレッチとワークアウトをチマチマとやってる。


年に1度のドックの他に、
2ヶ月に1度の血圧検診、半年おきの歯科検診も受診している。
高血圧症は遺伝的要素が大きいと思うし、
歯の方はガキのころからやたら悪かった。


今般、その定期検診がたまたま重なった。
きのうは血圧、きょうは歯医者さん。
血圧の方は薬を服用しての数値とはいえ「124/86mmHg」で良好、
歯科検診の方も無問題。
この結果に慢心して、今夜も酒をかっ食らうのだ。

Sunday Work

2013-06-23 10:18:42 | 悩み
Rain木曜日、朝から篠突くような雨が降っていた。
僕も専務も夕方から野暮用があった。
よりによってそんな日に、
よりによって動力電源の配電盤付近が雨漏りし、
よりによって出かける直前に電力がシャットダウンした。


翌金曜日、あさ出社して電源を入れてみたけど、
やはりウンともスンともいわない。
機械が動かせないから、どうにも為す術がない。
業者さんにエマージェンシー出動してもらったけど、
配電盤付近が乾燥しないと手がだせないとお手上げ状態。


結局、その日と翌土曜日の工場の操業をあきらめて、
事務系の社員さんをのぞいて全員、2日間休むことにした。
乾燥をまって、土曜の午後から復旧作業に入ったのだけど、
万一メインのブレーカーが死んでたら、取り寄せ&修理に4~5日かかるといわれ、
まじビビった。
売上もさることながら、何よりもお客さまと約束してる納期がヤバい。
祈る思いで、僕は復旧作業に立ちあった。


2系統ほど復旧不可能な箇所があったけど、ラッキーなことにメインはセーフ。
バイパス処置などで無問題。
てことで、社員さんには無理いって、きょうは日曜出勤。
予定のあった人もいただろうに、ありがたいことに全員出社してくれている。
感謝感激雨霰!
あ、いや、雨はもう懲り懲りだな。


美と技の継承

2013-06-20 11:11:11 | アート・文化
Kakiemon第十四代 酒井田柿右衛門 先生がお亡くなりになった。
昨日、葬儀告別式が執りおこなわれ、僕も参列させていただいた。
先生のご功績を僕ごときが述べることはおこがましい。
しかし、ご葬儀での弔辞を拝聴すると、
改めてその偉大さに畏敬の念を覚えずにはいられなかった。


先生と面晤を得たのはそう多くはないが、
超一流の人独特のスマートネスを身につけておられ、
尊大さなど微塵も感じたことがない。
美の巨人の圧倒的なオーラをその穏やかすぎるお人柄で何重にも内包し、
けっして僕らに無用なプレッシャーを感じさせることがなかった。
というより、(失礼ながら)取っつきやすく気さくな人だった。


先生のお言葉で、幾つか胸に残っているものがある。
「ヒラメキよりもコンスタントを、綺麗なものより美しいものを求めよ」
という金言もそのひとつだ。
350年以上にわたり受け継がれてきた柿右衛門様式をご自身の中で昇華し、
それを後世に繋いでゆく。
その重圧たるや、僕ら凡人の理解の及ぶところではないだろう。


先生は15日に鬼籍に入られた。
葬儀をことさらに6月19日に執りおこなったのは、
この日が初代柿右衛門の命日だったからだそうだ。
このことひとつをとっても、
跡をお継ぎになる十五代先生や窯の皆さんのお覚悟が察せられる。


柿右衛門先生のご逝去は、有田焼や陶芸界のみならず、
日本にとってもたいへんな損失だと思う。
不帰の報に接した今、茫然とした心情はぬぐいきれないけど、
先生のご功績を称え、その威徳をお偲びするばかりだ。


当初、このエントリーはタイトルを「巨星墜つ」にしようと思って書き始めた。
柿右衛門先生は巨星中の巨星にはちがいないが、
お目にかかったときの先生の印象と何かそぐわないと思い「美と技の継承」にした。
ご冥福をお祈り申し上げます。

飽食の僕

2013-06-17 10:07:28 | グルメ
Hamburg若いころは粋がってか?山芋千切り、モズク酢、冷や奴等、
シブい肴で酒を飲んでいた。
さらには、おツマミなしで飲むことがカッコイイと
勘違いしていた節がある。
最近はオッサンになっていくことと逆行するように、
お子ちゃま系メニューが好きになった。


昨夜は、お子ちゃま料理の王様、ハンバーグだった。
僕は、おろしポン酢とかキノコ系ソースの和風テイストよりも、
王道ともいえるデミグラスソースで食べるのがお気に入りだ。
デミグラスソースにタバスコを加える、これが僕的ストロングスタイル。


学生時代、大学のほど近くに「ナポリ」というハンバーグ専門店があって、
たまさかそこでランチをすることが僕らのささやかな贅沢だった。
800円前後だったと思うけど、学生にすればやはり高級ランチ。
意を決して、のれんをくぐっていた。


サークルの先輩、Kさんによく連れていってもらった。
K先輩は、でてきたハンバーグにタバスコを死ぬほどぶっかける。
僕も真似て、先輩ほどではないが、タバスコをぶっかけるようになった。
以来、僕にとって、デミグラハンバーグとタバスコは不可分なものになっている。


昨夜も、デミグラスソースにタバスコをぶっ込んだ。
ハンバーグ自体の美味しさに学生時代の淡い記憶が加味されて、
僕のデミグラハンバーグはさらに格別なものになった。

カオスな夜

2013-06-15 10:04:36 | まち歩き
Fullmoon数日前、JC の後輩から電話があって、飲みに誘われた。
若いころは週5日くらい外食というか、つまり飲み歩いていたわけだけど、
最近はとんと飲みにでる機会が減っている。


言い訳めいたことをいわせてもらえば、
その当時も飲むためだけに飲みにいくということはほとんどなかった。
JC の会議やイベントがそれこそ週に何日もあって、
会議が終わってから、遅いときには12時をまわってから、
晩メシがてら居酒屋さんののれんをくぐる生活だった。


しかし言い訳したところで、やはり飲み歩いていたわけで、
こんな素敵でバカな生活が送れるのは若さの特権。
今これをやると、たちまちカラダを壊すにちがいない。
酒もめっきり弱くなったし...


ま、そんな気が置けない仲間からの誘いは、
何かよからぬ魂胆があるんだろうけど、楽しみしかない。
人数を聞くと僕を含めて先輩後輩4人ということなんだけど、
そのメンツがカオス過ぎる。
今夜、そのカオスにどっぷり浸かってみようと思う。


設備投資

2013-06-12 12:53:58 | 悩み
Incinerator景気動向を判断するのに、よく企業の設備投資が指標とされる。
今後モノが売れていくことを見越して、
新しく生産設備を導入・整備するというわけだ。
弊社も今、設備投資を考えている。


とはいえ、儲かって仕方がないという理由じゃない。
その設備とは焼却炉と集塵関係のそれで、
新しくなったところでひとつも生産性が上がらない。
積極的というよりも、必要に駆られて。
機械は故障するものだし、対応年数もあるから、
これは致し方ないとあきらてはいる。


今朝、業者さんに来社してもらい、現場を見てもらって概要を伝えた。
焼却炉に関しては、僕が思ってたほどは痛んでなかった。
けど、ある程度の補修は必要だろう。


さて、問題は先立つもの。
見積もりはまだもらってないけど、まぁそこそこするだろう。
ということで、どこから借りるか?どこが貸してくれるのか?
頭の痛い日々が始まろうとしている。


鞄の中、心の中

2013-06-08 14:44:33 | コスメ・ファッション
Body_bag使い勝手よくて見た目がクールなボディバッグを探してるんだけど、
なかなか見つからない。
そこそこ値段してもいいんだけどな。


若いころ、バッグ系は持たずに、ブレザーのポッケに財布等を入れていた。
若いくせにブレザーなんかを着ていた理由は、
当時の佐野元春のファッションを真似てのことだった。


バブル期には、いま思うとめちゃめちゃダサいんだけど、
プロ野球選手みたいにブランド物のセカンドバッグを小脇に抱えていた。
社会人になって、財布の他に
カードケース、ケータイ、手帳、メガネ等を持ち歩くようになったから、
収納のためのバッグは必要なアイテムになっていた。


最近は、上記のアイテムの他に常に携帯してるものがある。
商売道具でもあるスケール(メジャー)とビクトリノックスのスイスツール。
遠出するときは文庫本も欠かせない。
ということで、やはりバッグは必要なのである。


今は2~3年前に買ったボディバッグを使用してるんだけど、
ちょっと機能的に不満がある。
で、折をみて探してるんだけど、なかなかお気に入りの逸品にたどり着けない。
シンプルなデザインで機能的なやつって、意外とないんだよな。


ガッツ

2013-06-06 09:17:29 | スポーツ
Guts僕は、昭和の田舎少年のほとんどがそうであったように、
ガキのころから巨人ファンである。
昨夜の日ハム戦、小笠原道大選手のサヨナラ3ランで激勝し、
ひさしぶりに溜飲が下がった。


小笠原選手は「ガッツ」というニックネームで呼ばれる。
その由来は知らないが、プロの世界において「ガッツ」と尊称されることは、
彼の精神力が尋常ならざることを表している。


野球協約を超える大幅減俸、開幕直前の故障、プライドを砕く2軍生活、
古巣の日ハムが敬遠策を取らずに勝負にきた屈辱、
これらを一振りで跳ね返した。
ファンの僕ら以上に、ガッツ自身も感無量だったと思う。


試合後のヒーローインタヴュー、
アナウンサーがガッツを泣かせようとしつこく苦労譚を持ちだしてきた。
ガッツはその手には乗らず、涙をこらえつつにべもなく言った。

「苦しんだっていわれるけど、そんなことはない。たった一本、打っただけですから」


これこそガッツのガッツ足る所以。
まだまだシーズン序盤、目先の1勝に一喜一憂してるときじゃない。
ガッツの、ジャイアンツの戦いは続くのである。


霊長類最強の男

2013-06-02 14:28:08 | スポーツ
Maeda_akira前回のエントリーで、
五輪でのレスリング除外危機について書いた。
勢い余ってカレリンを登場させたんだけど、
むろん論証なしのことで、
しかも僕はカレリンについて知るところが少ない。


教科書風にいうと、
アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・カレリンは、
グレコローマンレスリング130キロ級で13年間無敗を誇り、
3度の五輪を含めた世界大会13大会連覇という偉業を成した。
誰もが認める、ロシアのみならず、世界レベルの英雄である。


繰り返すが、僕はカレリンについてろくに知らない。
けど、たった一度の試合で彼の強さを見せつけられてしまった。
それは、格闘家 前田日明の引退試合だ。


日明は、霊長類最強といわれていた、カレリンを引退試合の対戦相手に選んだ。
当時、日明は「リングス」という総合格闘技系のプラットフォームで闘っていて、
カレリンは総合格闘技についてはずぶの素人だった。
レスリングといってもカレリンはフリースタイルじゃなくグレコローマンで、
極論をいえば、サッカー選手がメジャーリーグで野球をするようなものだった。


結果は、カレリンの圧勝だった。
カレリンの超人的な強さの象徴として、
「カレリンズ・リフト」という技があった。
日明は、カレリンとの対戦前、
「あれはレスリングのルールだから通用する技。自分は絶対に喰らわない」
と自信満々だったのだけど、
試合ではいとも簡単に2回もカレリンズ・リフトで投げられた。


カレリンは冷戦終了前後の選手だったから、幸か不幸か、
引退ちかく、もしくは引退直後に西側のマネーに塗れることはなかった。
歴史に「if」は禁物だけど、もしカレリンが現在進行形の選手なら、
UFCやプロレス、もしかしたら立ち技系の格闘技にすらチャレンジしたかもしれない。


そう妄想するだけで、ワクワクさせられる。
カレリンのような完全無欠なスーパースターが登場することが、
レスリングの五輪残留の最強ツールのような気がする。
けれど、これがもっとも難しいことなんだろうな。